分岐点

2010年6月9日

埼玉県にある産業用ゴムメーカーは、生産に追われ残業で対処しているものの間に合わないという。この会社は従来品の売り上げ急減で赤字であったがゴルフ好きが高じてゴルフグリップを試作し売り込んだところ、評判が評判を呼んで注文が急増している。ちょっと目を転じたのが幸いした▼制御機器業界でもコア技術を応用し新規市場に進出を目指すメーカーは多い。狙いは一様に「環境」「新エネルギー」「高齢化社会」分野をターゲットにしているが、新規進出を重圧に感じるよりも、意識しないで取り組める機会作りが大切である。無理をすれば息切れする。ある会社の開発担当者は同居する高齢者の不便さを解消する機器を開発し進出への足掛かりを得た▼明治維新関連の本が売れている。改革の原動力となった“偉人"を再び待望する風潮が根底にある。世の中が変わりつつある空気を肌で感じている。長引くデフレ、リーマンショック後の不況による生活の変化がそうさせている。変えたい、変わりたいという気持ちが当たり前になってきた▼「景気」も「意識」も心の持ち様といわれる。ある友人から戴いた飾り物に「有希」の文字が彫られていた。「元気」という希望が湧いたのは当然である。ちょっとしたきっかけが明日を楽しくする。