制御機器や電子部品の受注内容に変化が出ている。これまでは、即納品を要求されていたが、最近は2~3カ月先の見積もり依頼や発注予約が増えている。ユーザーにまで部品不足の情報が行き渡っている証左であろうが、商社では仮需発生に対する警戒感が広がっているようだ▼現に、ある装置会社の購買担当者は、受注が増えてきたなかで部品確保のため先行手配せざるを得なくなったとして、複数の商社に見積もり依頼を出していると話す。これに対し、各商社はメーカーを探し、価格や納期の交渉をする。メーカーも手間がかかる。商社では例え受注につながっても、これにかかる時間と利幅を計算すると間尺に合わないケースが出ている▼もっとも、メーカーは過去に仮需発生による見込み生産で痛い目にあった経験があり、今回は対応に慎重である。生産機械・設備業界は景気変動による上下動の幅が大きい業種であるが、半減した需要に見合った生産体制を敷いたばかりの電子部品・制御機器メーカーは、生産量を一気に増やしたくてもできない状況にあることも確か▼商社は仮需発生を避けるうえで見積もり内容を見極め「断る勇気」が必要である。ある商社の経営者は「営業は受注したいがために調達手配に追われているが、利幅が少ないと思われるモノに対しては他社と競い合ってまで取ることはない。断るようにした」と話していた。正解のような気がする。

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