業界団体2010年の年頭所感 優良工場認定制度の拡大

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

年頭に当たり、平素より日本配電制御システム工業会にお寄せ頂いております皆様の温かいご指導とご支援に対し、心から御礼申し上げます。

2009年の経済は、かつて経験したことがないほど短期間で急激に悪化し、受注は、制御関連会員では、一昨年秋口以降、また配電盤関連会員でも昨年4月以降大幅に落ち込んでいます。

景気は、「昨年後半には落ち込みが弱まり最悪期を脱し、持ち直しつつある」と言われていますが、その速度は遅く、緩やかな回復のため、既存設備の稼働率の改善につながる程度で、新たな設備投資意欲を喚起するまでには至っていません。

このため、当業界の受注回復は、早くても今年の後半になるのではと言われています。

過去の歴史を振り返りますと、受注の低迷時期にお互いが疑心暗鬼になり、それぞれの経営体質を悪化させた苦い経験があります。情報交換を密にして誤った情報に踊らされることなく、「赤字受注は、絶対に行わない」覚悟を再確認し、連携を深めてまいります。

また、経済産業省が主導し検討している低炭素社会の基盤となる次世代送配電網(スマートグリッド)の研究の動向など、会員の皆様が時代の変化に対応できるよう各種の情報を提供するとともに、需要が高まっている環境に配慮した配電盤類の規格の制定の検討や、一層の技術力の向上を図るため優良工場認定制度の拡大に取り組んでいきたいと思います。

皆様におかれましては、経済環境が厳しい中で経営基盤の強化のため、何かとご苦労が多いかと存じますが、引き続き一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。

結びに、皆様方のご健康とご多幸をお祈りしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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