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制御機器業界はもっと夢と楽しさを 他業種とのコラボが未来を切り拓く エンベデッドと小型軽量化

制御機器は今後どうなる

S氏
制御機器は以前ならコスト、大きさに制約があった。今はかなり小型・軽量化されている。ますます進化する方向にあり用途も広がる。人体検知センサーは省エネに役立つが、小型で安くなったから商品化できた。これは組み込みセンサーである。

N氏
制御機器はエンベデッドの世界になった。TRONは世界で最も利用されており、アプリケーションも一番多い。TRONの組込用ITRONをもっと活用すべきだ。

S氏
制御機器は基本的に市場がなくならない。PLCが登場したときにリレーがなくなるといわれたが、なくならない。各制御機器を組み合わせたら新たなものができる。

N氏
リレーは回路を完全に遮断できる。パワー系のオンオフはリレーが必要だ。

S氏
素材は今後、ガラッと変わる。制御機器も接点材で革新が起こる。パッケージも変わろう。

N氏
物理現象を取り出すセンサーはまだまだ拡大する。コントローラーの方向へ形は変わって行こう。

S氏
入出力は必ずいる。ただ、量産の制御機器は海外で造られて輸入することになる。

N氏
iTRONについて、制御機器もiTRONと話ができるようになれば良い。機器組込ではiTRONがデファクトスタンダードで、マイクロソフトも認めている。

S氏
今回、SCFとロボット展が同時に東京ビッグサイトで開かれたが、このような場合にアプリ側と制御機器がコラボするブースがあると良い。包装機械など他とも。

N氏
前面に出してコラボ展を行えば活気がでる。

S氏
例えば自動車そのものを考え一緒にコラボレーションをしていけば、何か違う発想が出てくる。

N氏
制御機器はアプリケーションの充実が生きる道だ。

S氏
アプリケーションを強化するには他の業界とコラボレーションしないと難しい。自分の殻に入っていてはダメな時代だ。欧米は、課題の形成力が強く、日本は解決策が強い。欧米と特質が逆だ。

N氏
日本はマーケットインが身に付いていない。日本はもう、ハードを追いかける時代ではない。日本が日本として生き残る産業を考えていくと、社会、産業が分散化したときの絵を描けばよい。

素材産業は生き残る。農業は大規模化してサプライチェーンになればシステムの世界ができ上がり、制御機器の活用が広がる。林業は描きづらい。

S氏
漁業もLEDの波長で漁獲量が増えた。

N氏
太陽電池は超LSIを造っている工程に比較してクリーン度も低く造るのは難しくなく、コスト重視で海外生産が進むと思われる。

S氏
太陽電池は効率よりも値段である。いろいろな方式があるが、価格の安い方式にいく。

N氏
米国など広大な国は効率化よりも価格である。