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「つながる」機器・技術を集中展示 SCF・計測展2015 オープンネットワークゾーン

■「つながる」機器・技術を集中展示
「システムコントロールフェア(SCF)2015」と「計測展2015 TOKYO」では、前回に続き特別展示ゾーンとして「オープンネットワークゾーン」を西2ホールに設けている。同展が発信する新たな潮流「第4次産業革命-つながる化-」のもと、オートメーションを進化させる強力なツールとして、最新のオープンネットワーク機器・技術・サービスを集中展示し、来場者の理解を深める場を提供する。

■異なる機械を自在に接続
オートメーション技術が製造業に本格的に使われだしたのは、第二次世界大戦後で、オートメーション技術の進歩により、製造業は多くの製品をより低価格でより高精度に、より早く、より環境にやさしく生産できるようになったといえる。

そして、オートメーションを一層進めるためのベース技術の一つがオープンネットワークである。

最先端の工場では、多くの機器、機械が同時に稼働しているため、エンドユーザーはこれらの運転状態、トラブル状況を統一して監視、管理し、また、安定した運転を継続するために的確な指示、パラメーターの設定を行いたいと考えている。

また、前工程の機器から次の工程の機器に自動的にデータを送りたいというニーズも多い。

オープンネットワークを導入すれば、工場にある、さまざまなメーカーの異なる機器・機械が自由に、そして簡単、効率的、安定してデータをやりとりできるようになり、例えば、工場の運転員はわざわざ現場まで足を運ばなくても、あらゆるデータをその場で手に入れることができる。

■管理・保全設計のサポートに
一般にオープンネットワークは独自ネットワークと比較して、以下の特徴が挙げられる。

(1)多くのメーカーによって、サポートされる。

(2)仕様が公開されている。

(3)設置機器数が多くなるので、寿命が長くなる。

オープンネットワークのいくつかは1990年代にすでにプロモーションを開始している。当初は制御用のネットワークとして使われる場合が多かったが、現在では管理、保全、スケジューリング、設計のサポートなどのためにも使われている。

■機能競い合いマーケット拡大
オープンネットワークの中にも、いくつかの種類がある。例えば、通信の媒体もRS485、Ethernet、または、無線であったり、独自規格であったりする。

また、それぞれのオープンネットワークの使いやすい用途により、採用される産業が異なることも多い。

現在は、複数のオープンネットワークがその機能を競い合いながら、マーケットを拡大させている。

「オープンネットワークゾーン」での展示に加え、特設のプレゼンテーションステージでは参加各社の最新技術動向を紹介するセミナーも開かれる。”

■参加会社と主な出展内容
▽eWON=PLCへの安全かつ簡単な産業用VPNルーターメーカー

▽HMSインダストリアルネットワークス=IoT、Industrie 4.0を支えるHMSのネットワークソリューション

▽ODVA=産業用通信プロトコル「CIP(Common Industrial Protocol)」を実装したEtherNet/IP、DeviceNet、CompoNet対応機器

▽Sercosアジア日本事務所=リアルタイム通信とインターネットをつなぐSercos

▽Softing ・ガイロジック=産業用イーサネットのマルチプロトコルソリューションとネットワーク診断機器、PLCゲートウェイ

▽ターク・ジャパン=IO-Linkソリューション、産業用RFID、FA/PAオープンネットワーク製品

▽日本AS-i協会

▽日本電機研究所

▽日本電機工業会(JEMA)=イーサネットを利用し異なるメーカーのコントローラを接続するFL-net

▽日本プロフィバス協会=産業用ネットワーク技術PROFIBUS、 PROFINET、IO-Link

▽日本モレックス=次世代ネットワークボードとソフトウェアスタック

▽ハーティング=産業用コネクタ、イーサネットスイッチ、堅牢なRFID

▽ヒルシャー・ジャパン=リアルタイム・イーサネット&フィールドバス対応通信Ⅰ/F、Industry4.0/IoT対応クラウド・ゲートウェイ

▽Motionnet協会=RS-485インターフェースを使用し、独自のプロトコルによって制御するフィールドバス

▽ユニテック=ビルディングオートメーションシステムの新たなソリューション

▽ルネサスエレクトロニクス

▽ワゴジャパン=ワイヤレス通信とフィールドバスを統合するリモートⅠ/O