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NECA、工業会名称を「日本電気制御技術工業会」へ変更 活動範囲を機器からソフト、サービスまで拡大

NECAは、2025年5月30日付で、工業会の名称を「日本電気制御機器工業会」から「日本電気制御技術工業会(NIPPON ELECTRIC CONTROL TECHNOLOGY INDUSTRIES ASSOCIATION)」に変更した。略称のNECAに変更はない。

今回の名称変更は、2024年度からスタートした「将来ビジョン 2030」に基づくもので、「電気制御機器」から「機器」の文字を外し、「制御技術」とすることで、活動の範囲を機器単体にとどまらず、ソフトウェアやサービスにまで広げることを目指す。これにより共創する企業の対象も拡大し、制御技術をさらに進歩させ、会員企業と顧客の持続的な成長、社会課題の解決に貢献していくとしている。
「将来ビジョン 2030」では、「制御技術の進歩と産業の持続的成長に貢献し、社会の課題に応じて提供価値を拡大することで豊かな社会づくりを実現する。 」をミッション、「新たな価値を創造し、誰もがいきいきと活躍できる持続可能な産業・社会に貢献する」をビジョン、4つのPとなる「People(人材開発・人材獲得)」「Productivity(生産性向上)」「Perspective(視点転換)」「Partnership(共創)」をバリューと定め、新たな提供価値の創造を目指す。
具体的には、Peopleでは会員企業と求職者の接点創出、業界の魅力発信、制御技術を活用できる人材育成の場の提供、Productivityでは、多品種・少量生産に適用できる改善案の検討・実施、5ZERO マニュファクチャリング実践事例拡大と会員のソリューションとの紐付けの推進、Perspectiveでは、制御技術の環境や技術動向の把握と対策、ターゲット領域と共創する団体を探索してエコシステムに適応
、Partnershipでは、海外展開のための新たな仕組み作りなどを進めている。
NECAは、1964年に、電気制御機器(産業用の機械及び装置の制御に用いられる電気及び電子機器)に関する調査・研究・規格の立案等、電気制御機器利用による安全対策の実施等の社会的課題の解決を目的として設立。制御用リレー、操作用スイッチ、検出用スイッチ、PLC・FAシステム機器、制御用専用機器、安全制御機器等の取り扱いメーカーを中心に、正会員30社、賛助会員33社で構成されている。

https://www.neca.or.jp/wp-content/uploads/f2a1db41c3e0853b1c561b7b9a2d867b.pdf