キッコーマンは、米国の製造会社キッコーマン・フーズ社(ウィスコンシン州ウォルワース)の新工場をウィスコンシン州内に建設する。新工場は、1973年に出荷を開始したウィスコンシン工場、1998年に出荷を開始したカリフォルニア工場に次いで米国内で3ヵ所目となり、同社グループの海外における9ヵ所目のしょうゆの生産拠点となる。
新工場では、拡大を続ける北米のしょうゆ市場の需要に対応し、ニーズに合わせた多品種生産の実現のため、生産効率性、拡張性、柔軟性を兼ね備えた持続可能な次世代型工場を目指す。最新鋭の作業システムを導入し、機動的なモニタリングと遠隔指示を可能にすることで、工場管理の効率化と労働生産性の向上を図るほか、隣接する倉庫にAI・IoTを活用した自動化技術を段階的に導入し、倉庫スペースの有効活用に加え、ウィスコンシン工場との連携により、物流体制を効率化する。省エネに配慮した設備を導入し、再生可能エネルギーの積極的な利用により、CO2排出量の抑制を図る。
投資額は10年間で約5億6000万ドル(約825億円)を見込む。2024年3月建設開始予定、2026年秋出荷開始予定。