オムロンスイッチアンドデバイス(岡山市中区海吉2075、TEL086―277―6122、谷口宜弘社長)は、4・5ミリのロングストロークで操作感触に優れ、操作性を重視した小形電源スイッチ「形C4V」=写真=を12月15日から発売する。オープン価格。11年度の販売目標は200万個。電源スイッチは主電源をオン・オフするもので、ほとんどの機器・設備に使用されている。従来、同スイッチは操作時のストローク量に応じて接点が移動するスロー方式構造のため、操作感触がなく、操作部の形状によっては非常に操作しづらいケースがあった。 形C4Vは、スナップアクション機構を応用し、4・5ミリのロングストロークで、操作感触に優れる小形電源スイッチ。スナップアクション機構とは、スイッチの操作速度や操作力とは無関係に、一定のストローク位置において、可動側接点が固定側接点に高速で移動する機構。開閉速度が高速のため、開閉時に生じるアークによる接点消耗を少なくする特徴を持つ。 形C4Vは、操作部はプランジャのみとし、ユーザー側で操作部が自由に設計でき、デザイン面も考慮した形態。小形にも関わらず、オフ時の接点間隔3ミリを確保し、海外の安全規格を認証取得している。 掃除機・エアコンなどの家電製品、プリンタ・複写機といった事務用機器、さらに計測機・工作機などの産業用設備などの主電源をオン・オフする用途に幅広く使用できる。 主な仕様は、定格AC125/250V、8A。接触抵抗50mΩ以下(初期値、DC6V、1A通電)。電気的耐久性・機械的耐久性は各1万回以上。接触形式は1極単投形、2極単投形。動作機能は、モーメンタリ(自己復帰型)、オルタネート(自己保持型)。