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CEATEC AWARD 2022、各賞が決定 総務大臣賞にNECのローカル5G小型基地局 経済産業大臣賞にシャープの屋内光発電デバイス デジタル大臣賞にアルムの加工プログラム自動生成AIソフト

電子情報産業協会(JEITA)は、CEATEC2022に出展した製品・サービスを対象に優れた技術に与えられる「CEATEC AWARD 2022」について、総務大臣賞、経済産業大臣賞、デジタル大臣賞、部門賞の各賞を選出した。
総務大臣賞はNECの「ローカル 5G 小型一体型基地局UNIVERGE RV1200」、経済産業大臣賞はシャープの「屋内光発電デバイス 『LC-LH』」、デジタル大臣賞は、アルムの工作機械を動かす加工プログラムを完全自動生成する世界初の AI ソフトウェア「ARUMCODE1」が受賞した。
NECのローカル5G小型一体型基地局UNIVERGE RV1200は、オールインワンモデルで導入費用が従来の50%以下に抑えられ、システムもシンプル構成で立ち上げ期間や消費電力も少なくて済み、拡張性や柔軟性が高く5G普及のポテンシャルが高く評価された。
シャープの屋内光発電デバイス LC-LHは、小さな光を電力に変えられるデバイスで、値札やPOP、センサ等での利用では電池が不要で、リサイクルやクリーンエネルギー、安全な社会への高い貢献への期待が評価された。
アルムの「ARUMCODE1」は、工作機械による多品種少量生産で最も時間を食う加工プラグラム作成業務を、CAD図面を読み込ませるだけでAIで完全自動生成できるソフトウェア。従来に比べて時間コストを90%削減する効果や、夜間を有効活用することで機械稼働率を30%から80%に高めた実績があり、自社工場でも黒字化を達成し、国内外から引き合いがあるという実用性や市場性が高評価を受けた。
このほか部門賞は、トータルソリューション部門グランプリは、東芝エネルギーシステムズの「超軽量小型高出力超電導モーターモビリティ分野の脱炭素化に貢献~」、準グランプリはNECの「ベクトルアニーリング(疑似量子アニーリング)による社会課題解決の実践」と、京セラの「高精細空中ディスプレ「イ」が受賞した。
キーテクノロジー部門グランプリは、村田製作所の「あらゆる機器を賢くできるムラタのエッジ AI モジュール」、準グランプリは、アルプスアルパインの「空中表示/入力デバイス ステルス空中インターフェース」が受賞。
スマート×インダストリー部門グランプリは、TDKの「i3 Micro Module: 予知保全を実現するエッジ AI 対応ワイヤレスセンサモジュール」、スタートアップ&ユニバーシティ部門賞グランプリは、Piezo Sonicの「搬送用自律移動ロボット:Mighty-D3」。パートナーズ部門グランプリは、北良とWOTA 、MUSVIの「WHOLE EARTH CUBE 自律分散型インフラを搭載したサステナブルでレジリエントな次世代の居住空間」が選ばれた。

https://www.jeita.or.jp/japanese/topics/2022/1017_2.pdf