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【各社トップが語る2021】オータックス「社内資産を活かし飛躍」富田周敬 代表取締役社長兼CEO

オータックス 富田周敬 代表取締役社長兼CEO

 

2021年3月期の売上高は、前年度比14%減の85億円ぐらいとなりそうだ。米中の貿易摩擦や新型コロナウイルス感染症の影響が業績にも及んでいる。今年もコロナの状況にもよるが、前半は厳しいだろうとみており、ワクチン効果が出る後半以降に期待している。

ただ、こうしたニューノーマル時代に対応した戦略はすでに打ってきている。海外生産は米中貿易戦争を考慮して、約90%を占める中国での生産を、タイ、マレーシアにシフトしている。また、19年10月から稼働している中国・鶴山工場では、金属加工生産とアルマイト加工に加え、他社からの受託生産できるラインも整備して、売り上げの柱を2本から3本に強化している。

21年4月から5カ年計画をスタートさせるが、コロナの状況に左右される部分も多いことから、初年度の売り上げ見通しを含めてぎりぎりまで待って策定したい。

昨年、富士通コンポーネントのコネクタ事業を譲り受けたが、スマートシティ、直流給電など、市場の流れに対応できる技術資産が多いことから、これらを活かしたビジネス展開ができることを期待している。

また、今後の車載市場の動向調査や、5G時代の情報通信ビジネスにも入れるように、即戦力の人材を獲得して強化している。

スイッチは、ロータリーDIPスイッチ「KZ」の量産化が始まり、さらにロッカースイッチ「VZ」も今年からの量産化に向け進行中であり、自動化生産で品質の安定とコスト低減を進めシェアアップを図る。

社名ロゴを昨年変更するとともに、本社事務所もリニューアルし、フリーアドレスにした。

コロナ禍で国内外のお客様への訪問ができづらいが、Webシステムなどを駆使しながら今年もがんばりたい。