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ダイレクトドライブモーターの用途拡大 「高速応答」「高精度」生かし医療、食品、印刷分野で採用

τDISC集合_201406ダイレクトドライブモータ(DDモータ)の用途が広がっている。従来から「高速応答、高精度」という特性を生かし、特に電子部品、半導体、液晶製造装置などの用途に多く活用されていたが、医療、食品、印刷装置への搭載も増えている。

従来の設計思想では、コストや設計者の慣れにより「ACサーボモータ」+「減速機」「プーリー」などの機構部品の組み合わせで駆動機構を設計するケースが主流。しかし、DDモータは被駆動体との間の中間機構がないため、「高精度」「高タクト」「高剛性」などの特徴があり、スペースを含めた「生産設備の効率化」や「タクトアップ」「メンテナンスフリー化」が可能となる。

DDモータで国内トップメーカーの日機電装(川崎市宮前区)によると、印刷機などのロールtoロール制御、プレス装置などの油圧駆動やパウダーブレーキの置き換えも増えているという。同社を含め、各社注力している分野でもあり、モータアンプの各種産業用ネットワークへの対応や、Web上で動画公開、展示会でのデモ機出展などDDモータの普及活動に力を入れている。