DXの当事者だから言えること 「やると決めたら気持ちは晴れる。新しい挑戦は楽しいことだ」

前号で、オートメーション新聞は、2026年3月末で紙印刷・郵送を廃止し、4月からPDF電子版サービスに全面的に切り替わることと、それにともなって年間購読を無料化することを発表した。紙の読者にはPDF電子版への切り替えをお願いし、ありがたいことに多くの方から切り替えのご連絡をいただき、同時に無料になるなら読みたいという新規読者も増えた。嬉しい反面、財布の中身は寂しいまま。頭の痛い日々はこれからも続きそうだ。


今回の発表後、多くの方々から色々なご意見をいただいた。真っ先に言われたのが「無料化なんてすごい。儲かってるねー」というものだが、それは大きな誤解だ。何年も前から紙媒体は衰退し、多くの業界紙や雑誌が廃刊や休刊に追い込まれている。弊社もその例に漏れずに生活はギリギリだ。紙の新聞を買って読むという行為は、もはや絶滅寸前であり、ここで大きく舵を切らなければ滅亡へ一直線。少しでも体力があるうちに手を打たなければいけなかったというのが実情だ。一方で、今回の無料化の決定を「このタイミングで攻めを決断できるのはすごい」と褒めてもいただいた。将来の見通しが不透明ななか、いま多くの企業は「守り」に軸足を置いている。大企業ほどその傾向が強い。しかしそれは当然だ。大企業ほど多くのステークホルダーを抱え、守らなければならないものが沢山ある。安易にリスクを取るわけにいかないのだ。反対に、弊社にはそれがない。しかし取り巻く環境は最悪で、時間が経てばたつほど状況は悪化するばかり。だから手をこまねいている暇はなく、大きな変化をしなければならなかったのだ。

世間は相変わらずDXと騒がしいが、変化にはリスクがともない、簡単には踏み出せない。それを「遅い」「判断が悪い」と批判する声もあるが、当人たちはどうなのだ?DXはやったのか?自分でリスクを取った上で言っているのか?もしそうでなければ無責任であり、耳を貸す必要はない。決断は自分がするのだ。弊社は大きな痛みとリスクをとってDXに踏み出した。当事者であり経験者だ。それを踏まえて言えることは一つ「やると決めたら気持ちが一気にラクになる。迷ってるならやるべきだ。(悩みは多いが)新しい挑戦はワクワクで満ちている」

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