- FA業界・企業トピックス
- 2020年8月19日
アズビル、新調節弁「6000シリーズ」発売 国際規格IEC60534対応

アズビルは、石油精製・化学品製造市場向けに、国際規格IEC60534に準拠した調節弁「6000シリーズ」を発売した。
調節弁は生産プロセスでの流体制御を担う重要な機器で、特に石油・石油化学などのプロセスオートメーション領域の調節弁には高い制御性能と長期安定性が求められる。また国際標準への適合やプラントのライフサイクル全体を通じた生産性向上への貢献なども要求される。
それに対し同製品は、同社のプロセスオートメーション向け調節弁の次世代標準プラットフォームとしての位置付けとなり、幅広い業種のニーズに対応可能。CFD解析を活用した最適設計によって制御性能を大幅にアップし、バルブ性能の指標となる定格Cv値は、自社の単座弁比で129%、ケージ弁比で125%向上した。国際規格に準拠した流量試験設備による実測評価を実施して製品性能の信頼性を高め、バルブ選定精度の向上によるエネルギーロス削減に貢献する。
また、従来製品と比較して最大で高さ約40%の小型化を実現しながら、同等以上の性能を保持。これにより1台で幅広い流量を安定して制御でき、設備コストの削減と省スペース化を両立している。
さらに、特殊工具が不要な構造や部品の共通化を図り、メンテナンス性を向上。保守作業の効率化と部品管理の簡素化により、顧客の作業負荷軽減と長期的な運用コスト低減を実現する。
