- FA業界・企業トピックス
- 2018年6月6日
SMC、GHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle」をサプライヤー約600社に無償提供 正確なデータ把握とサプライヤー負担を軽減

SMCは、NTTデータが開発した温室効果ガス(GHG)排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle」を、国内のサプライヤー約600社に対し無償で提供する。2025年9月より順次開始し、大手製造業がサプライヤーに対してC-Turtleを無償提供するのは初の取り組みとなる。
同社は、2050年度までにカーボンニュートラル達成を目標に掲げ、Scope3 を含む GHG 排出量の可視化と削減に取り組んでいる。これまでScope3のGHG排出量の算出には業界平均値などの二次データを用いて算定してきたが、より正確な排出量を把握するためには、サプライヤー各社から直接入手した実測値である一次データが必要となる。しかし、そのデータを計測・収集するにはサプライヤー側の負担が大きく、データ集計も難しいという課題があった。
そうした状況に対し、今回、NTTデータが開発・提供しているGHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle」を採用してC-Turtleを共通基盤とし、かつサプライヤーにC-Turtleを無償提供することで、サプライヤーの一次データ収集に対する負担を軽減し、データ連携の標準化と効率化を実現。また「総排出量配分方式(企業別排出原単位方式)」により Scope3 排出量算定ができるC-Turtle を活用することで、同社はサプライヤーの削減努力を反映した一次データを活用できるようになり、より正確な Scope3 排出量算定が可能となった。
今後、グローバルに展開するグループ各社と海外サプライヤーでもC-Turtleを導入し、削減可能なGHG排出量の定量的な把握と排出削減施策の実行を推進し、サプライチェーン全体の環境負荷低減を加速させる。
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