前向きな人と企業が集まる展示会こそ、業界を明るく、元気にする起爆剤だ
今年に入って初めての海外出張として、6月に台湾に行った。最後に台湾を訪れたのは10年以上も前だったので、どれだけ変わっているのかととても楽しみだった。結果、わずか数日の滞在で、しかも10年以上も前のことを細かく覚えているはずもなく、過去との比較はできなかった。しかし宿泊したホテルが繁華街にあったからかもしれないが、若い人の往来がとても多く、街に活気を感じた。
それに引き換え、日本はどこに行っても私のような中年と年配者ばかり。少子高齢化が進んでいるのだから当然なのだが、街から活気は失われ、賑やかなのは海外からの旅行者ばかり。そんな風景を毎日見ていると、つい悲観的になってしまう。しかし、そんなドヨーンとした空気とは別世界が日本にもあった。それが「若者の街・原宿」だ。「君たちは今までどこにいたの?」と聞きたくなるくらいに街は若者だらけ。街は活気にあふれ、明るく、楽しい雰囲気に包まれている。これだけたくさんの若者がまだ日本にいて、明るく元気に楽しんでいる姿を見ると、まだまだ日本は大丈夫、自分たちも元気に頑張らなければいけないという気持ちにさせてくれる。
翻って製造業やFAではどうだろう?そうしたポジティブで元気を与えてくれるものはあるだろうか。私は「展示会」こそ、それになれると思っている。最新技術や売りたい技術や製品を見せたい企業、それらを見たい来場者。実は参加者のすべてがポジティブな方向に向いていて、そうした人たちが一箇所に集まっている場なのだ。楽しくないはずがないし、勉強にならないはずはない。そして参加したらそこで得られる刺激は多く、次の仕事につながるモチベーションになるのだ。9月から本格的に秋の展示会シーズンが始まる。FA業界にとっては、11月19日〜のIIFES、12月3日からの国際ロボット展あたりが正念場。新たな人を呼び込み、業界を活性化する絶好のチャンス。万全の準備で迎えよう。
