
エア・ウォーターは、熊本県菊池郡大津町にデジタル・半導体関連事業のグループ複合拠点「エア・ウォーターグループ熊本事業所」を開所した。
新事業所は、半導体材料ガス、ケミカル、薬液の供給、各種装置のメンテナンス、材料マネジメントサービスに必要な営業、技術、物流などの機能を統合。生成AI向けを中心に拡大するエレクトロニクス領域の需要に対応し、製品やサービスを安定かつ迅速に提供する。敷地面積は3万4487平方メートルで、事務所棟、一般物・毒劇物倉庫、危険物倉庫、テント倉庫を主要設備とする。半導体デバイスメーカーや関連企業の集積地の中心から500メートルという近接地に位置し、約11億円を投資した。
エア・ウォーターグループは、デジタル・半導体分野を成長戦略の一つと位置付け、2025年1月に「湘南イノベーションラボ」(神奈川県平塚市)を開所して半導体材料の新規製品開発体制を強化。同年4月には「グローバルエンジニアリングセンター」(大阪府堺市)を開所し、大型プラントや各種半導体材料供給装置などの開発・エンジニアリング・メンテナンス機能を強化、製造能力を増強した。同社は、熊本事業所を通じて、ユーザーと密接に連携し、情報・技術・ノウハウを収集・蓄積することで、新製品開発やサービス創出、グループ総合力の強化を図るとしている。
https://www.awi.co.jp/ja/business/news/news-2025052701/main/019/teaserItems1/00/link/2025052701.pdf