
日本ゼオンは、氷見二上工場(富山県氷見市)で、大画面液晶テレビ用位相差フィルムの新ラインを増設する。今回の増設により、拡大が見込まれる大画面テレビ市場向けの製品供給能力を拡大するとともに、既存の敦賀工場(福井県敦賀市)と合わせた2拠点体制をさらに強化する。
新ラインは2025年12月に着工し、2027年夏の量産開始を目指す。氷見二上工場内に新たな建屋を建設し、年間4500万平方メートルの生産能力を有する設備を導入する。これによりテレビ用位相差フィルム全体の生産能力は約20パーセント増の年間2億6400万平方メートルに拡大する計画となっている。