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日本トムソンとYKK、直動ガイド用防じんカバーを共同開発 ファスナーと直動の親和性を活かした新技術 全面被覆で高い保護性能を実現

日本トムソン(IKO)は、YKKと共同で、直動ガイド機器の防じん用として「ファスナータイプ高機能防じんカバー」を開発し、2025年8月から発売する。
直動ガイド機器は、粉じんが多い環境などではジャバラなどで防じん対策が講じられるが、ジャバラには折りたたみ部分によるストロークの制限や、動作時の隙間から異物が吸い込まれるといった課題があった。
それに対し同製品は、スライダーの走行によって開閉ができるファスナーの機能に着目し、直動ガイド機器の連続した直線的な動きと、ファスナーの直線的な開閉機能との親和性の高さを活かし、ストロークを無駄にすることなく直動ガイド機器全体を覆うことができる防塵カバーとして開発。
テーブルが直線運動をすると、カバー用テーブル内に組み込まれたスライダーによってファスナーが開閉し、テーブル直下以外の部分ではファスナーが常に閉じた状態をキープ。外部からの防じん、防滴、内部からの飛散を防止する。従来品では防ぎきれない粉じんの吸い込み発生をファスナーで直動ガイド機器全面を覆う構造とすることで防じん性を高め、ガイドの耐久性向上、交換回数を低減し、メンテナンス費用減少・CO2排出量の削減を可能としている。
またファスナーは、チェーン部分を耐摩耗性に優れた材料へ変更することで、外観は従来品そのままに、従来品よりも往復開閉耐久性を高め、粉じんが舞う環境下でも連続して往復開閉が可能な高耐久性ファスナーとして新たに開発した。

https://www.ikont.co.jp/product/pdf/CAT2995_NewsRelease.pdf