キーエンスは、ドイツのCADENAS Technologies AG（CADENAS社）の全株式を取得し、2025年5月20日付で子会社化した。
CADENAS社は1992年に設立され、3D CAD分野において約1000万人のユーザーと非常に多くのパーツサプライヤを繋ぐプラットフォーム事業を展開している。主な事業として、部品メーカー向けのCADデータを核としたマーケティングツール「eCATALOG事業」や、エンジニアリングおよび購買部門向けの部品管理によるコストダウンを目的とした「戦略的パーツ管理事業」を手掛けている。
キーエンスは、グローバルなモノづくり産業で付加価値の高い商品を提供することを目指しており、近年はオンライン空間での価値創造にも注力。ソフトウェア関連の新商品拡販やインターネットビジネスへの事業展開など、デジタルテクノロジーを活用した新たな事業領域への挑戦を進めており、M&Aもその一環として検討してきた。
今回の買収により、FAにおける設計とシミュレーションのデジタル化を推進し、「デジタル」と「リアル」の両面から新たな付加価値を創造し、世界のモノづくり産業の生産性向上に貢献するとしている。
