富士電機は、先端材料開発を目的として、独自のナノ粒子製造技術を持つスタートアップ企業illuminus(イルミナス)に出資した
illuminusは、多種の金属イオンを含む溶液にパルスレーザーを照射することで、物理化学反応により複数のナノ粒子を合成・組成制御できる独自の「レーザー誘起還元法」を保有している。従来製造が難しかった、複数元素で構成される粒子径10nm以下の完全固溶合金などのナノ粒子を安定的に生産でき、高性能な新材料の開発が可能となる。小規模設備で実現できるため、コストを抑えつつ多様な開発ニーズに迅速に対応できる利点がある。
富士電機は今回の協業を通じて、パワー半導体やクリーンエネルギー分野に適用する触媒材料などの開発を推進し、脱炭素社会の実現に貢献する競争力のある新製品の創出を目指す。
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