武蔵精密工業のグループ会社である武蔵エナジーソリューションズは、ハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC)の旺盛な需要に対応するため、山梨県南アルプス市に新工場を建設する。
HSC は、電気二重層キャパシタとリチウムイオンバッテリーの技術を掛け合わせ、急速な充放電が可能なキャパシタの長所を維持しつつ、大幅にエネルギー密度を高めた蓄電デバイス。長寿命でメンテフリー、高安全性の特長があり、現在は瞬時電圧低下・短時間停電の補償装置や軌道交通のエネルギー回生システム、太陽光・風力発電の平準化用途などで採用実績がある。今後データセンターの増加に地して電力システムの不安定化が懸念されており、その解決策としてHSCの採用が期待されている。
同社は山梨県北杜市の既存工場の年間生産能力を現在の20万セルから150万セルに拡張するとともに、南アルプス市に新工場を建設し、年間生産能力を合計650万セルまで拡大する。
新工場は、敷地面積4万461平方メートル、建屋面積は7144平方メートル。生産能力は年間500万セル。2026年9月の操業開始を予定している。
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