セルフレジが急速に普及できた要因とは?カギは「標準化」

近所の100均ストアに行ったら、知らぬ間にセルフレジが導入され、以前は2つの有人レジがあったところが4つのセルフレジと1人のサポート兼監視スタッフになっていた。レジ台数が倍になっていたため待ち時間も少なくスムーズに会計ができた。自分で商品のスキャンをする手間はあるが、それでもとても快適だった。

セルフレジはいつごろから普及してきたのか?日本スーパーマーケット協会発行の「スーパーマーケット白書」を見ると、2016年あたりから人手不足を背景としてセルフレジの導入に触れるようになり、スーパーマーケット白書2021年版からは、ついに「数字でみるスーパーマーケット」として店内のセルフレジの設置台数を数字で表すようになった。2020年の1店舗の総レジ台数のうちのセルフレジ・セルフ精算レジの割合は34.5%だったが、2021年には42.8%、直近の2022年には64.2%と年々高まっている。コロナ禍で密を避ける、従業員を守るために導入が加速したという特殊な事情があったとは言え、これだけの数字を見ると、スーパーマーケットでのセルフレジ・セルフ精算レジは市民権を得たと言っても良い。

スーパーマーケット業界は、わずか5年ほどで一気にセルフレジを普及させ、レジの自動化に成功した。工場の自動化はどうだろうか。設備投資にかかる金額、作業工程を容易に変更できないという違いはあるが、同じようなスピード感を感じるかと言えばそうでもない。もう少し時間がかかりそうな印象だ。レジ作業の自動化・機械化がスピーディーに進んだ要因は、作業が誰でもできるように標準化され、マニュアル化されていたことが大きい。アルバイトにまかせる前提なので作業標準がきちんとできており、それを機械に置き換えることでスムーズに移行できた。それに対し製造業の現場作業は、過度に人に依存しているところが多く、標準化ができていない。自動化や生産性向上は、作業を見つめ直し、標準を作るとところから始まる。

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