【FAトップインタビュー2023】B&R 小野雅史 代表取締役『リニア搬送拡大と次の仕掛け』


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2022年は、受注が40%増と非常に順調だ。グローバルも好調だが、デリバリーの問題が大きく、納品ができず受注残が膨らむ状態が続き、お客様にはご迷惑をおかけしてしまっている。製品のリデザインと随時生産ラインの増強を進め、23年2月には新たに生産ラインを2本増強して今よりさらに生産能力が40%上がる予定で、以降は納期問題も少し緩和される見通しだ。

これまで進めてきた案件が具現化されて表に出てきた1年となった。例えば花王様とは、フローティングリニア技術を使ってカスタムのデザインができる加飾成形技術と、少量多品種生産に対応したダイナミックセル生産技術の開発に協力し、それが11月にプレスリリースで正式発表されて大きな反響があった。

ほかにもリニア搬送システムを採用いただいた大手化粧品メーカーが最先端の生産システムを実現したことを発表するなど、当社が協力したエンドユーザーがそれを対外的な取り組みのPRに使うようになり、三品産業や機械メーカーへ当社の技術と製品の認知度も上がってきた。

23年は、デリバリーをして受注残を解消するのが最重要だが、並行して24年以降のビジネスに向けた取り組みを進める。

リニア搬送システムは販売から5年が経って技術も磨かれ、多くの実績をこなしたことでシステム構築技術も上がり、ひとつの柱に成長した。これ以上に生産性を上げるには従来とはまったく別の手法を採用するしかないという理解が広がり、導入ハードルも下がっている。三品産業はもちろん、新しい有望分野としてEV・バッテリー関連への提案を強化する。米国のEVメーカーに採用されていることも大きな武器になる。

またリニア搬送をきっかけに当社の先進的な制御技術の認知度も上がっており、そこを切り口としてモーションやビジョン、安全など自動制御全般の技術の浸透を目指す。

https://www.br-automation.com/ja/


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