「JECA FAIR2022」 製品コンクール 受賞製品決定 脱炭素、省エネ、作業安全・効率化、EV関連製品・技術に注目

国土交通大臣賞に日東工業 環境大臣賞は河村電器産業

6月1日から3日まで東京ビッグサイトで行われ、現在オンラインで開催中の「JECA FAIR 2022(第70回電設工業展)」(主催=日本電設工業協会)では、毎回恒例となっている「製品コンクール」が行われ、その受賞製品が決定した。今回の製品コンクールには50社がエントリーし、13社の製品が選ばれた。

国土交通大臣賞は、日東工業の産業用太陽光自家消費蓄電池システム「サファLink-ONE-」が受賞。

蓄電池本体に電気自動車の日産リーフの使用済みバッテリーを再生品化したリユースバッテリーを採用することで、製造工程でのCO2削減とレアメタルの資源再利用するなど脱炭素を強く意識した製品となっている。また外観はキュービクる構造となり、既存キュービクルと連結させて一体型として設置・運用できる使いやすさを実現している。発電した電力は自家消費ができ、日中の余剰電力を蓄電して夜間に使うといった使い方もできるようになっている。

経済産業大臣賞は、関電工の測定記録支援システム「BLuE」。

Bluetoothなどの無線通信で繋がった測定器から送信されてくる測定値を、CAD図面、PDF図面やExcel帳票へダイレクトに入力することができるソフトウエア。どんな図面や帳票でもそのまま使え、測定作業が終了すると同時に報告書が完成し、測定業務終了後のPCでの測定データの転記や報告書作成業務を効率化できるものとなっている。

環境大臣賞は、河村電器産業の「スマートenコントロールシステム」。

EVの普及拡大にともなってエネルギー使用量は大きくなることが予想されるなか、JAXAの独立分散制御技術と同社のエネルギー制御ロジックの技術を融合し、EV充電器と太陽光発電設備、蓄電池、さらには住宅設備を効率よくコントロールし、エネルギーを効率的に配分することができる。

中小企業庁長官賞は、共立電気計器のEV普通充電設備向けマルチファンクションテスタ「KEW 6514BT」。

電気設備への各種試験ができるのに加え、専用アダプタを使うことで電気自動車(EV)用の普通充電設備(EVSE)に対する各種試験や動作確認が可能な製品となっている。

電設工業協会奨励賞 三菱電機、日立産機システムなど5社5製品

労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所所長賞は、長谷川電機工業のHA型アースフック キュービクル万能タイプ。

北陸電気保安協会との共同開発製品で、H型の強力なクリップ力をそのままに、滑車の原理を利用してロープを引くだけで楽に操作でき、延長棒で高所・狭所へアクセスも簡単に行えるというものになっている。

東京都立産業技術研究センター理事長賞は、三和電気計器の接近センサ(6.6kV架空配電線用)「SN301」。

一般的なヘルメットに装着するだけで、頭からつま先まであらゆる方向からの高圧交流電源への接近を検知し、ブザー音とLEDで知らせることができる。

関東電気保安協会理事長賞は、戸上電機製作所のAIによる微地絡・地絡原因特定システム。

AIを使うことで、高圧需要家構内の地絡の予兆(微地絡)や地絡事故の原因が「ケーブル」か「ケーブル以外」のどちらに起因するものか判断でき、地絡発生箇所の特定や事故原因特定作業の効率化に繋がる。また予知保全として活用でき、突発的な地絡事故を未然に防止する。

日本電設工業協会会長賞は、東芝インフラシステムズのTEV(過渡接地電圧)センサを用いたスイッチギヤ絶縁診断サービス。

設備を停止することなく運用状態のまま短時間で特高スイッチギヤの絶縁破壊の予兆をTEVセンサで診断でき、想定部位から欠陥種(放電発生部)を推定できる。

日本電設工業協会奨励賞は、5社5製品が受賞。

三菱電機の省エネ分析・診断支援アプリケーション「EcoAdviser」は、AI技術「Maisart」を活用し、エネルギーロス抽出やエネルギーロス要因診断によって省エネ活動のPDCAをトータルサポートできるもの。生産現場などにおいて蓄積した収集データの見える化だけでなく、AIによるエネルギーロス抽出や要因診断で効果的な省エネ活動を実現できる。

日立産機システムの環境調和型変圧器Superアモルファス奏(かなで)は、絶縁油に大豆油を使用し、災害などで油が漏れても汚染の懸念が少なく、引火点も鉱油よりも高温で、高い安全性を有している。アモルファス鉄心採用で電力損失を低減している。

土井製作所の開口部浸水対策工法は、建物のピット・ダクトなどの壁貫通の開口部を耐水化し、電気室などの重要設備の浸水被害を防ぐ工法で、既存設備を稼働させたまま浸水対策が可能。

北陸電気工事のまるごとARメジャーアプリは、床や壁、天井を透過させる機能付きで、仕上げ後の写真に施工状況を重ね合わせた写真が記録できる。またメジャー自動表示機能で、メジャーを持たずに一人で寸法入りの工事写真が撮影できる。

マルチ計測器のツイストクランプメーター「TCM-45E」は、ひねって計測することができ、これまで測定しづらかった場所でも使用可能となっている。

消防庁長官賞は該当製品がなかった。
表彰式は、7月7日に東京都千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で行われる。

https://www.jecafair.jp/event/concours.html

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6000円、法人向けプラン3万円から(いずれも税抜)

CTR IMG