半導体不足の早期回復に向け半導体材料・製造装置メーカーの声に耳を傾けろ

世界的な半導体不足の影響範囲は、自動車にとどまらず、電気制御機器も含めたあらゆる産業が停滞を強いられている。納期が通常よりも数倍の長さになり、未定で回答できないというケースも出てきている。半導体は「産業のコメ」と言われ、今はまさに「コメ不足」。コロナ禍でダメージを負った製造業界にとって弱り目にたたり目。この状態は早急に解消しなければならない

SEMIジャパンは、10月15日に海外渡航者の行動制限緩和に関する嘆願書を経済産業省に提出した。海外渡航者が帰国した際に課せられる10日間の行動制限が、日本の半導体業界にとって大きな負担になっていることから一定条件下で緩和してほしいという要望だ。ご存じの通り、半導体そのものは海外勢に押されているが、半導体材料、半導体製造装置などは日本が世界をリードしている。

半導体材料は世界の半分、半導体製造装置は3分の1が日本企業が供給していると言われる。半導体材料・製造装置メーカーは世界中の半導体メーカー、ファブと言われる工場を相手に、日々、商談や顧客サポート、問題解決に奔走している。半導体不足の解消は彼らの動きいかんにかかっていると言っても過言ではない。彼らが動きやすくなることで、早期回復の道は開ける。ユーザー・サプライヤー含めて関連業界に好影響をもたらす。半導体が重要な産業であると認識しているのであれば、国と経済産業省は業界の声に真摯に耳を傾けてほしい

この半導体需要は一過性のものではない。これからも長く続き、右肩上がりで伸びていく。社会・産業がデジタル化、情報化社会になっていくにしたがい、データセンター、スマートフォン、自動車、産業機器、鉄道、家電など、あらゆるもので半導体の使用量は増える。さらに、これまで電子化されていなかったものも電子化され、そこに半導体が搭載されるようになっていく。産業のコメの必要量は増えていくのは間違いない。

半導体材料と半導体製造装置は日本の製造業にとって虎の子である。背中を押して、もっと育てていくべき産業だ。かつて半導体の競争力を失った過ちを繰り返してはいけない。

NTTデータGSL

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