ロボフレ環境構築が加速 ロボット導入のハードル解消に向け 施設管理、小売・飲食、食品 重要分野で研究開発進む

「ロボットを導入したい」ロボットに対する期待や意欲は高く、出荷台数・市場規模も年々拡大している。その一方で「ロボットシステムは費用が高い」「実際に仕事をさせるには性能が足りない」「現場の受け入れ体制が整っていない」など、いくつものハードルが存在しているのも確か。それらのハードルを解消すれば、もっとロボットの普及が加速していくのは間違いない。そんなロボットにやさしい環境、ロボットフレンドリーの実現に向けた取り組みが進んでいる。

ロボフレとは?

ロボットフレンドリー(ロボフレ)とは、ロボットにとって導入されやすく、ロボットが仕事をしやすい環境づくりのこと。経済産業省が2019年に「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」を設置し、ロボットユーザーとシステムインテグレーターを中心に環境整備に向けた取り組みを行っている。特に施設管理、小売・飲食、食品の3つを重点分野として進められている。

施設管理の分野では先行してロボフレ環境の構築が進み、2021年6月には、メーカー問わずロボットとエレベータが連携するための規格を策定。搬送や清掃、警備を担うロボットの業務にはエレベータでの乗降が欠かせず、安全でスムーズな乗降を可能にするため、現在いくつかの事業者でテスト中。そのフィードバックから規格の改定を進め、その後は国際標準化まで持っていきたいとしている。

ロボフレの環境 研究開発が決定

2021年度にも上記3分野における研究開発が行われる予定で、施設管理分野では三菱地所と森トラスト、小売分野ではユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス、食品製造分野では日本惣菜協会が実施主体として選ばれた。施設管理の三菱地所は、清掃や警備などサービスロボットとエレベータとドアとの連携を研究する。
同じく森トラストでは、施設内の段差や通路幅、床材、壁材、照度、通信環境等の環境因子ごとにロボットが稼働しやすい仕様を特定し、同時にロボットが備えておくべき技術使用の明確化を目指す。

小売分野のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスでは、ロボット等が認識した商品画像がデータベース上で常に最新データとして格納されるためのデータ流通基盤に関する研究開発を実施。ある商品のメーカー、卸、小売りといったサプライチェーンにおいて、どの主体が商品画像を撮影し、どのようなかたちで流通させることが適切かといった点にフォーカスして研究開発を実施する。

食品製造分野の日本惣菜協会では、中食の盛り付け工程について、ロボットにとって盛り付けやすい盛り付け方法や、つかみやすい包装容器の在り方を整理し、盛り付けロボットシステムの研究開発を実施。横展開しやすいように廉価なロボットや廉価なトップシール機等の開発もあわせて進める。

物流倉庫でもロボフレ開始

また物流倉庫関連でもロボフレ環境の構築に向けて動き出す。ロボット革命産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)に物流倉庫の自動化・ロボフレ化に向けたテクニカルコミッティーを設立。参画メンバーはアスクル、イオングローバルSCM、花王、日立物流、鴻池運輸、フレームワークス、オフィスエフエイ・コム、Mujin、日本ユニシス、ラピュタロボティクス、三菱HCキャピタルとなる。

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