川崎重工、同社ロボットによる国内初の自動PCR検査サービス事業を開始

2021年2月5日

川崎重工業は、藤田医科大学(愛知県豊明市)の構内に、同社製ロボットによる国内初の自動PCR検査システムの設置を完了し、藤田医科大学との連携により、「川崎重工業株式会社 藤田医科大学内PCR検査センター」としてPCR検査サービス事業を開始する。

自動PCR検査システム全景

システム内部

同社はまず、藤田医科大学との共同研究により医療との連携を含めた同システムの有効性の実証を進めていき、同時に衛生検査所登録を進め、完了次第、「川崎重工業株式会社 藤田医科大学内PCR検査センター」として同サービスを本格的に開始する。

同サービスでは、同社が藤田医科大学で採取された検体について、同システムを用いてPCR検査を実施して検査結果を返し、最終的な結果判定を藤田医科大学が行う。藤田医科大学では、2020年12月より1日当たり最大1500検体の検査を実施。さらに同サービスの本格稼働時には1日最大2500件の検査が可能となり、国内施設最多レベルの検査体制1日当たり最大4000検体までの拡充に寄与することになる。

同社と藤田医科大学は、メディカロイドが同社とシスメックスとともに開発した国産初の手術支援ロボット「hinotoriサージカルロボットシステム」のトレーニングおよび遠隔手術等の研究・実証施設の開設をはじめ、これまでも多岐にわたり連携している。3社は、PCR検査の全工程をロボットで無人化/自動化することにより、医療従事者を感染リスクから守りながら、PCR 検査能力の拡大・強化に寄与することを目指して、兵庫県および神戸市からの支援とともに開発してきた。

今回の藤田医科大学との連携を皮切りに、同サービスの展開によって日本国内の新型コロナウイルス感染症と戦う最前線の医療活動を支援し、また、空港などへの導入により、より安全な形での人の往来の回復、行動制限をなくすことを可能とし、経済活動の再開・復興にも貢献するとしている。

 

自動PCR検査システムの特長

1. 既定のPCR検査、即ち世界で既に認知されている方法での時間短縮(80分以内での検査実現)
2. ロボットによる無人化/自動化により、医師/医療従事者の負担軽減
3. 遠隔監視により安全性を確保しつつ運用を簡易化/省人化
4. 厚生労働省・医師会の推奨手法に沿った手順でのロボットによる大量検査
5. 省スペース対応(検査システムは40フィートコンテナに収まる)
6. コンテナとして移動も可能なため、様々なイベント等でも活用が可能

 

自動PCR検査システムの概要

・ 外  寸 : 長さ12.2m 幅2.5m 高さ2.9m (システム本体)
・ 検査能力 : 1日最大2,500検体(16時間稼働の場合)

 

出典:川崎重工業「藤田医科大学で国内初の当社製ロボットによる自動PCR検査サービス事業を開始」