シーメンス堀田新社長、DX加速、組立製造業に注力

シーメンスは、堀田邦彦新社長の就任にともなって新戦略を発表した。設計から製造、サービスまでカバーし、かつITとOTの融合を可能にするハードウエアからソフトウエア、プラットフォームまでそろったポートフォリオを生かし、組立製造業・プロセス産業のDXに注力していくとした。

同社は、ヘルスケアとエネルギー、産業・インフラのDXの3つの事業に分かれ、シーメンスはDXの実現に事業を集中する会社となった。特に組立製造業とプロセス産業において、バーチャルとリアル世界を結びつけた「デジタルツイン」によってDXの実現を目指すとした。

具体的には、設計におけるCAD、製造準備におけるシミュレーションやMES、製造でのPLCなど各種オートメーション機器と産業ネットワーク機器、産業OS・IoTプラットフォームであるMindsphereといったポートフォリオをそろえ、バーチャル設計からの製造準備、リアルな製造、製品化までのサイクルの水平統合が可能。さらに生産現場からクラウド、基幹システムまでの垂直統合についても、フィールド機器、通信・コントローラ、エッジ、IoTプラットフォーム、さらにはプラットフォーム上のアプリ開発基盤を持ち、いわゆるITとOTの融合が可能となっている。堀田社長は「バーチャルとリアルを融合できる唯一の会社である」とし、すべてがそろっていることを強みとしてDXを推進していくとした。

実際に同社が国内でDXを支援したケースとして、自動車と電気メーカーの事例を紹介。某自動車メーカーでは、機械や電気、ソフトウエアなど開発プロセスの可視化や情報共有ができていなかったところを、本部長クラスを旗振り役としてモデルベース開発に移行。部門間連携を容易にし、課題解決がスムーズに行えるようになった。電気メーカーの例では、M&Aを繰り返した結果、各社バラバラなシステムで連携が難しかったところを、TEAMCENTERで共通基盤を整備して標準化とコラボレーションを可能にし、グローバルPLMを実現した。

今後については、日本のDXの現状は世界最先端で進んでいる企業と古いものづくり企業が両極で存在するとし、先進的な企業には先端技術をどう取り入れていくかなどをコンサルやアセスメントを含めて行っていき、これからの企業については、パッケージ化したソリューションを提供して早期立ち上げできるように支援していく。特に中小企業に向けて、DXを加速するような活動を進めていきたいとした。

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