戻りつつあるリアル展示会、ニューノーマルな形に期待

2020年11月18日

新型コロナ、東京五輪延期 大きく揺れた2020年

新型コロナウイルスの感染拡大と東京オリンピック・パラリンピックの延期によって大きく揺れた展示会。企業にとっては自慢の技術や製品、サービスを披露する場と顧客との商談の機会を奪われ、技術者にとってもリアルな情報とアイデアを仕入れる貴重な場が失われた。

製造業界にとっては大きな損失となった。それでも秋口から少しずつリアルな展示会が行われ、来年以降の開催予定も続々と出てきている。

 

コネクテッド・インダストリーズなど製造業DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた自動化と制御、計測の専門展示会「IIFES」は、隔年開催で2021年11月を予定していたが日程変更になり、22年1月26日から28日の会期で東京ビッグサイト西ホールで行われることとなった。

同じく隔年で同時期に開催されていた「国際ロボット展」は、東京ビッグサイト東ホールで現在日程を調整中。出展案内は21年1月から始まる予定だ。

ロボット関連では、「ロボデックス(ロボット開発・活用展)」が21年1月20日から22日に東京ビッグサイトで予定通り行われる。サービスロボット展・産業用ロボット展・次世代モビリティ展の総称となる「ロボットワールド」は、21年6月10・11日にインテックス大阪、21年11月10・11日にパシフィコ横浜で開催予定。中部地区で産業用ロボットに特化した新しい展示会として計画されていた「ロボットテクノロジージャパン」は22年7月開催を目指している。

 

機械要素技術展や設計・製造ソリューション展、ものづくりAI/IoT展など複数展示会が集まる総合展「ものづくりワールド」は、21年は東名阪のそれぞれで開催。2月3から5日に幕張メッセ、4月7から9日にポートメッセなごや、10月6から8日にインテックス大阪で予定されている。

エレクトロニクス・メカトロニクスの「テクノフロンティア」は、20年はWEB展示会として1万6000人が参加して行われたが、21年は2月2から12日まで「バーチャルテクノフロンティア2021冬」としてのオンライン開催と、6月23から25日に東京ビッグサイト青海展示棟でのリアル開催の2回実施する。

このほか、食品機械の「FOOMA JAPAN」は、21年6月1日から4日まで愛知県国際展示場で行われる。電設技術の「JECAフェア(電設工業展)」は、20年は中止となったが、21年は5月26から28日にかけてインテックス大阪で開催する。電子部品実装技術の「JISSO PROTEC」は21年5月26から28日にかけて東京ビッグサイト青海展示棟で、物流関連の「国際物流総合展」は21年3月に愛知県で初開催する予定となっている。

 

展示会中止、オンライン化を経て、今後どう変わるのか?

20年上期は多くの展示会が開催を中止し、急遽オンライン開催に切り替えたケースが多かった。これまで長い間、デジタルやWEB技術の進化・普及とともにリアルな展示会の意義や今後のあり方が議論されてきたが、今回予期せぬ形で展示会の形を変えて行うことを強いられた。

展示会を開催しなかった、またはオンラインでの開催という苦い経験が、展示会主催者と参加企業の今後の展示会にどう影響し、それによってどう変わっていくのか。また来場者が展示会に行かなかった、オンラインで参加したことでどう意識が変わり、行動に変化が起きるのか。

展示会の開催の有無と並んで、展示会のありようの変化にも注目だ。