AutoStore 自動倉庫ピッキングシステム、国内で導入40件超

2020年11月11日

Eコマース、物流自動化が追い風

物流・倉庫ロボティクスメーカーのAutoStore(日本法人・オートストア・システム)は、ロボットシステムの新たな制御ソフト「Router」の提供開始に合わせ、Karl Johan Lier CEOが日本とグローバルでの取り組みについて説明した。

Karl Johan Lier CEO

同社は1996年にノルウェーで設立。キューブ型の自動倉庫ピッキングシステムを開発し、これまでに30カ国500システム以上を納入。顧客は、物流サービスの3PLや、電子部品、アパレル、ヘルスケア、保守部品やスペアパーツなど小型品を取り扱う産業が中心。日本では2014年からオカムラを国内パートナーとして販売をし、40件以上の販売実績がある。

 

これまでの自動倉庫は、荷物を収めた棚と通路があり、人やロボットが通路を通り、棚から荷物をピッキングして来るという形。それに対して同社のシステムは、グリッドと呼ばれるジャングルジムのような骨組みのなかに荷物のコンテナが積み上がり、最上部を走るロボットが上からコンテナをピッキングし、受け取りセンターに運ぶというもの。

通路がいらずコンテナ密度を高めることができて省スペースになる上、グリッドを増やすことでシステムの拡張も簡単に行える。ロボットを追加すればピッキング効率も上げることができる。24時間365日稼働でき、モジュラー構造でできているので、万が一のトラブルや故障もシステム全体を落とすことなく稼働を続けられるというメリットがある。

近年はEコマースの隆盛やロボット・自動化需要の高まり、都市化、物流・配送に対するスピードと正確性への要求が高まっており、同社にとって追い風。グリッドやロボット数も拡大傾向となっている。

 

新開発の「Router」は、従来の制御ソフトよりロボットの生産性を40%、システム全体のスループットは最大4倍を実現。大規模なシステムで多くのロボットを効率的に動かせるほか、スループットをそのままに既存のシステムからロボット台数を減らしたり、ロボット台数を増やして高密度化してスループットを上げることも可能になる。

大規模システムでコンテナ50万個・ロボット680台、取出口83カ所で1時間あたり2万個の取り扱い例や、小規模システムでもコンテナ1700個・ロボット28台のロボット、取出口2カ所で1時間あたり900個といった例があるとしている。