【2020年年頭所感】情報通信ネットワーク産業協会「異なる産業間の融和加速へ」遠藤信博 会長

2020年1月15日

情報通信ネットワーク産業協会 遠藤信博 会長

 

新年あけましておめでとうございます。2020年の年頭にあたりまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、地球規模での異常気象の中、日本国内でも各所で、深刻な自然災害の惨禍を受けました。改めて被災をされた方々に心よりお見舞い申し上げると共に、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

一方、令和という新たな時代の幕開けとなり、ラグビーワールドカップでは日本が史上初めてベスト8入りを果たすなど、明日への期待の持てる明るいニュースもありました。そして本年は、いよいよ東京2020オリンピック・パラリンピック大会が開催されます。日本が誇るICTの力を大いに活用した超スマート社会の姿を、世界の人々に見ていただく最良の機会にしていきたいと思います。

さて、わが国では、生産年齢人口の減少、高齢世帯の増加など人口構成の急速な変化、また異常気象による自然災害の急増、社会インフラ・公共施設の老朽化など、世界の中でも先行して社会課題を体験することになり、これらの課題解決のリーダーシップをとる事が望まれています。

ICT分野においては、デジタル・トランスフォーメーションをはじめ、5G、AI、ビッグデータなどに代表される新たな価値創造を可能とする技術が急速に進歩しています。特に、価値創造の基盤として大きく期待をされている5Gについては、昨年4月、通信事業者に免許が交付され、9月にはプレサービスが開始されました。

5Gはこれまでの移動通信システムと異なり、高速大容量(high speed and large capacity)、低遅延(low latency)、多数同時接続(mass session)などの有用な機能を有するほか、ネットワークスライシングやエッジコンピューティングの活用などにより、ネットワークの柔軟性や価値創造能力が飛躍的に高まり、AIと連携したリアルタイムでの価値創出も期待されています。また、閉空間、限定地域で使用されるローカル5Gが許可され、自治体や企業などでの新たな活用が期待されています。

産業界では、これらの基盤と、お互いのデータや知見などを共有して、産業間での価値共創を目指す動きが加速しておりますが、これらを支える情報通信ネットワークプラットフォームは、医療をはじめ、キャッシュレスサービス、防災、交通、自動運転、農業などの幅広い産業分野で重要基礎インフラとして期待されています。価値の源泉がデータとなるデータ社会では、Society5.0時代に期待される多くのソリューションは情報通信ネットワーク抜きには構成しえないと言っても過言ではなく、情報通信ネットワークに関わる企業の集団であるCIAJの活動は益々重要になってまいります。

このような状況下におきまして、CIAJは、異なる産業間の融合が加速し大きな価値を創出して頂くために、他団体とも連携し、産業間をつなぐ機能を強化して、各企業がより活発に活躍できる環境を整備する努力を続けてまいります。我が国の基幹産業であるICT産業が、日本経済の牽引役となり、ICT産業の成長と、人間社会の生活向上、持続性に、しっかりと貢献できるよう皆さまと共に活動してまいりたいと思います。

皆様の益々のご支援、ご協力をお願い申し上げます。新しい年が皆様にとりまして、明るく実り多いものでありますよう、心から祈念申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。

 
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