【各社トップが語る2020】東洋技研「50年の伝統を強みに展開」花岡孝 代表取締役会長

東洋技研 花岡孝 代表取締役会長

 

2019年10月期の売り上げは前年度比約3%減の約56億円と、18年に次ぐ過去2番目の実績である。20年10月期は再度60億円の売り上げにチャレンジする。

当社は1970年の創業から今年で50周年を迎えた。50年を迎えるのを機に19年12月18日付けで社長を退任し、代表取締役会長に就任した。この50年間、使いやすくて手頃な価格の端子台をお客さまに届けるために無我夢中で取り組み、赤字を一回も出さなかった。

機器の小型化や人手不足が続くなかで、端子台にも3省(省配線、省スペース、省力化)が求められているが、18年から端子台の配線作業を省力化できるスプリングロック式製品の充実を進めている。スプリングロック式は接続信頼性への評価も向上しており、今後も順次バリエーションを増やしてシリーズ化を進めていく予定だ。

当社は生産設備だけでなく金型も内製化しており、品質が良く、お客さまの求める製品を迅速に提供できるのが大きな強みで、純国産の端子台を手頃な価格で提供できる源泉になっている。

今まで営業所に製品在庫を置いていたのをすべて本社から出荷する方法に変更し、営業所は営業活動に専念できるようにしている。昨年10月からは市場規模の大きい関東地域で、埼玉県に首都圏営業所を、神奈川県に営業所を新設し、東京郊外のよりお客さまに近いところでの営業活動を効率的に行えるようにした。

今年も景気の先行きに不透明な部分が多いが、こういう時は地固め期と捉え、製品開発、生産技術、人材育成など、次に備えた活動を強化していく。新入社員も毎年コンスタントに採用して、社内の色々な部門を経験させ、当社のイムズを継承できるようにしている。味噌の菌のように50年間つくりこんだ「TOGI」の味を継承・発展させていきたい。

 

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