【2020年年頭所感】日本包装機械工業会「これまで以上の国際化戦略」大森利夫 会長

2020年1月8日

日本包装機械工業会 大森利夫 会長

 

新年を迎えるにあたり、謹んでごあいさつを申し上げます。

皆さまには、輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

さて、昨年のわが国経済は、政府による経済対策など政策効果もあり穏やかな景気の回復基調が続いておりますが、米中貿易摩擦に代表される通商問題の緊張、中国経済の先行き、英国のEU離脱の行方等、海外経済の動向により今後の世界経済への影響が懸念されています。

政府においては、産業界のニーズも踏まえた労働環境の整備、地域経済の基盤強化に取り組んでいただくと同時に経済の好循環のさらなる拡大に向けた施策の充実を期待しております。

平成30年度のわが国包装機械産業の生産実績は、米中の貿易戦争が顕在化したことで中国の設備投資に陰りが見え始めたものの、全体の輸出額は堅調に推移し、また国内の設備投資も順調に増加したことから、対前年度比4.3%増の4648億円となり、9年連続で対前年度を上回ることになりました。今後、国内市場の大幅な伸びが見込めない中、成長する新興国市場等において、これまで以上に各市場の発展状況に応じた国際化戦略が求められる時期になっています。

また、包装機械を含めたものづくり産業を取り巻く経営環境は大きな変革期にあり、さまざまな分野においてIoT(モノのインターネット)、ロボット、ビッグデータ、AI(人工知能)などの先端技術を活用しながら産業のイノベーションを起こしていくことが、製造業のみならず社会全体への進化につながるものと思います。その実現に向けて、企業・業界の垣根を越えた産官学の連携を強化し、新たな付加価値を高めていくことが必要不可欠と考えております。

わが国の包装機械産業は食品、医薬、日用品・化粧品、流通等の生活産業をはじめとしてすべての需要産業の生産の高度化に寄与することで安心・安全な生活基盤に貢献するとともに、少子高齢化等の社会構造の変化、環境問題、食料問題等の課題解決に向けても積極的な取り組みを強化したいと思います。

特に最近では大きな話題となっております海洋プラスチック問題の解決に向けて関連の団体・企業等とも協力して環境負荷の低いプラスチック製品の開発・製造・利用の推進や環境負荷の低い素材・製品への代替に向けた活動などを含めて、包装産業の技術高度化、人材育成、広報、展示会等の事業を幅広く展開いたします。これらの事業を通じて会員の皆さまのベネフィットにつながる事業の具現化にも努めてまいります。

昨年10月には、当会の最大のイベントであります「JAPAN PACK2019日本包装産業展」を幕張メッセで開催いたしました。今回より展示会の日本名を日本包装産業展と新たにし、国内外の最新鋭機器・技術・サービスの展示や製造ライン全体にかかわる最新トレンドを提供いたしました。

次回は2021年10月に東京ビッグサイトに会場を戻して開催いたします。これまで以上に包装と製造工程のあらゆる先進機器・技術・サービスが集結し、需要業界の課題解決策の包装総合展としての展示会を目指します。関係の皆さまには絶大なご支援をいただき需要産業と包装関連産業双方の皆さまのビジネスの発展に寄与していきたいと考えております。

さて、今年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。昨年のラグビーワールドカップの成功体験を生かしつつ、国際社会に日本の良さを発信する絶好の機会です。当業界としましても大会の成功に向けて応援してまいりたいと思います。

本年も当会事業へのあたたかいご支援ご協力をお願い申し上げます。

年頭にあたり、皆さまのますますのご繁栄とご健勝を祈念し、ごあいさつとさせていただきます。

 
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