【2020年年頭所感】日本電気制御機器工業会「『5ZERO』の取り組み加速」尾武宗紀 会長

2020年1月8日

日本電気制御機器工業会 尾武宗紀 会長

 

皆様、あけましておめでとうございます。

2020年、「令和」初めての新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

また、昨年の度々の自然災害により被害を受けられた皆様に対して、改めてお見舞い申し上げますと共に、1日も早い復旧をお祈り申し上げます。

さて、昨年は米中貿易摩擦の長期化や、混迷を深める英国のEU離脱問題等、いくつかの不確定要素があり、不透明な状態が続く年であったと感じています。

このような中、2019年度の日本電気制御機器工業会(NECA)の出荷額は一昨年下期から厳しい状況となり、上期は3233億円、前年同期比92.1%と前年を割り込み、通期でも2016年度並みの出荷金額になると見込んでいます。

昨年11月に開催した「オートメーションと計測の先端技術総合展:IIFES2019」では「日本発、MONODZUKURIが世界を加速する」をテーマに、日本電機工業会と日本電気計測器工業会、日本電気制御機器工業会の3工業会が連携し、多様化する社会環境に適したものづくりの先端技術をご紹介し、多数のご来場を賜りました。

昨今、製造業における人手不足や熟練技術の継承等を解決すべく、設備自動化にIoTやAI導入の他、先を見通した投資への強い意欲は継続しております。海外情勢の動向にも引続き注視する必要がありますが、今年は国内外の設備投資に牽引され、市況回復を期待したい思いです。

当工業会は中期計画「NECA将来ビジョン2025」に基づき、事業運営を行っています。推進の軸として設定した「5ZEROマニュファクチャリング」はQ(品質)・C(生産性)・D(納期)・S(安全)・MT(設備保全)の各領域で、制御機器を活用し、5つの「ZERO」を目指す内容です。昨年までに要件定義や導入のガイドラインをまとめることができましたので、本年はその取り組みを加速し、導入ツールやユースケースの拡大を計画しています。

積極的な情報発信と展開により、「5ZEROマニュファクチャリング」の普及・浸透を図り、日本の「MONODZUKURI“ものづくり”」の進化と「Connected Industries」の実現にも貢献したいと考えています。

「5ZEROマニュファクチャリング」の活動と並行して、従来からの取り組みである「3S(Standardization:標準化、Safety・Security:安全・セキュリティ、Sustainable Society:環境)」の活動を強化していきます。

今年10月には「安全」への取り組みの一環として、当工業会が代表となって、国内11団体・組織により、産業オートメーションシステムの安全に関する国際会議、SIAS2020(International Conference Safety of Industrial Automated Systems)を開催予定です。同会議は経済産業省・NEDO主催のWRS(ワールドロボットサミット)と連続して開催し、世界各国から第4次産業革命の潮流の中での安全に関する最先端情報が集結することが期待されています。

市場環境の変化や目覚しい技術革新を的確に捉え、関連団体・企業の皆様と共に、製造業や電気制御機器業界のさらなる発展に貢献していく所存です。引続き、当工業会の活動のご理解、ご支援を賜りますようによろしくお願い申し上げます。

今年はいよいよ、東京オリンピックとパラリンピックも開催され、活気溢れる熱い一年になります。皆様にとって素晴らしい一年となりますことを祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 
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