「CEATEC AWARD 2019」総務大臣賞・経済産業大臣賞・部門賞・特別賞 決定

2019年10月15日

電子情報技術産業協会、情報通信ネットワーク産業協会、コンピュータソフトウェア協会の3団体で構成するCEATEC 実施協議会は、「CEATEC AWARD 2019」の総務大臣賞、経済産業大臣賞、部門賞ならびに特別賞が決定したと発表しました。

CEATEC AWARD 2019は、CEATEC 2019の開催テーマである「つながる社会、共創する未来」のもとに、CPS/IoTによ「 Society 5.0」の実現を促し、新たな価値と市場の創造・発展に貢献、関係する産業の活性化に寄与することを目的としています。

CEATEC AWARD 2019の詳細ならびにCEATEC AWARD 2019審査委員会による厳正な審査の結果は下記をご覧ください。

 

■CEATEC AWARD 2019について

CEATEC AWARD 2019は、CEATEC 2019に展示される技術・製品・サービス等の中から、出展者が事前に応募した出展品・案件について、「 CEATEC AWARD 2019 審査委員会」が学術的・技術的観点、市場性や将来性等の視点から、イノベーション性が高く優れていると評価できるものを審査・選考し、表彰するものです。

各賞の詳細は公式WEBサイト(https://www.ceatec.com/ja/outline/outline04.html)をご参照ください。

 

■CEATEC AWARD 2019 受賞一覧■

 

<総務大臣賞>

3Dセンシング/AIによる自動採点システム
Judging support system for Artistic gymnastics

富士通株式会社

(小間番号 A002)

【製品・案件概要】
アスリートの⾝体能⼒の向上により、体操競技の技は急激に高速化 ・複雑化しており、審判員が目視で採点する際に、判断に迷うケースが増加しています。富⼠通の3Dセンシング/AIで、審判の瞬時の正確な判断を⽀援します。

【選評】
審判の判定のサポートとともに、トレーニングでの利用、視聴者向けのコンテンツなどへの応用も進めていく。人に寄添い、よりよい経験をするテクノロジーとして、AIの実用的な利活用の活路を開いた点で高く評価。健康増進分野やヘルスケア分野への適用拡大によりSDGs3 すべての人に健康と福祉を」の目標達成にむけて同技術をベースとしたオープンイノベーションモデルのプラットフォームを構築し、様々な分野のパートナーと連携した新たな価値の創出など、多方面での活用ができる点も評価した。さらに、健康増進分野やヘルスケア分野、産業分野での活用、伝統⽂化の継承など様々な分野への適用が可能な点や、データの2次利用によるゲームやアニメなどの制作コストや制作時間の削減 ・短縮、リアルデータの活用による高付加価値な市場創出への期待もできる。

 

<経済産業大臣賞>

業界最高水準の容量を持つ酸化物全固体電池
Oxide solid-state battery with the highest level capacity in the industry

株式会社村田製作所

(小間番号 H021)

【製品・案件概要】
ウェアラブルや⼯場 ・農業 ・医療のIoT化などの市場拡大につれて、いままでになかった環境 ・限られたスペースで⼩型電池が必要とされるシーンが増えている。そのような市場ニーズに応えるべく、従来のリチウムイオン電池と同じ電圧で業界最高⽔準の電池容量を実現する電池を開発した。この電池の従来電池にはない耐熱性や構造により、他の電子部品との一体化や表面実装を可能にした。

【選評】
⼩型で、かつ高容量を実現し、過酷な環境下でも高いパフォーマンスを発揮。さらに、従来のリチウムイオン電池と⽐べ、優れた安全性・耐久性を実現している。これまで実現が難しかったウェアラブル機器のさらなる⼩型化や信頼性の向上、また、高い安全性が要求され、⻑時間の利用が前提とされるワイヤレスイヤホンなどのヒアラブル機器や広がりをみせるIoT社会の多様なニーズに対応し、豊かな社会の実現に貢献することが期待される。

 

<部門賞>

トータルソリューション部門

■グランプリ

点検現場がラクになる。低消費電⼒IoTカメラと機械学習で計器点検を効率化する「LiLz Gauge(リルズ ゲージ)」
Simplifying inspections with a low energy consumption IoT camera and machine learning. LiLz Gauge – solution for gauges reading automation.

LiLz株式会社

(小間番号 E072-49)

【製品・案件概要】
未来社会のコンセプトであるSociety 5.0に向けて、人の負担を減らしつつアナログ情報をデジタル化していく仕組みが求められています。 LiLz Gauge (リルズゲージ)」は、IoTと機械学習を同時に価値設計することで、電池駆動にて3年稼働するIoTカメラと計器の値を機械学習で解析するクラウドサービスを提供します。今後、アルゴリズムを追加することで様々な点検や予兆検知を効率化できるようになります。

【選評】
計器点検の効率化を、IoTデバイスとクラウドで解決しようというアプローチを実現した点を評価。遠隔点検という価値提供をしながら、⾃動的にデータが集まる仕組みを提供している。オープンイノベーションとして東証一部上場の高砂熱学⼯業と共同開発し、すでに11社が試験導入、実際の設備保全の現場にてテストや調査を繰り返し、12月前半には製品として発表するなど、機械学習とIoTを活用して具体的に市場の課題解決を実現している点を高く評価した。

 

■準グランプリ

「SoundUD」により実現する⾳のユニバーサルデザインとイノベーション

ヤマハ株式会社

(小間番号 D039)

【製品・案件概要】
SoundUDは290を超える企業等と共通規格化し、普及を進める国産の⾳響通信である。ユニバーサルデザインとイノベーション創出を両輪とすることで、社会貢献とビジネスがエコシステムとなって持続的な活動を実現している。
交通機関、商業施設やスタジアム、TV局におけるアナウンス・実況等の多⾔語化サービスのほか、情報アクセシビリティ向上、広告・コンテンツ配信、販促サービス等でも活用されている。

【選評】
関連特許を共通規格化し、オープンイノベーション、ユニバーサルデザインを実現している。ユニバーサルデザインとイノベーション創出を両輪とすることで、社会貢献とビジネスがエコシステムとなって持続的な活動を実現している点を評価した。⾳響通信を標準化し、企業が導入しやすいしくみとツールを提供することで、幅広い分野でオープンイノベーションとユニバーサルによる社会貢献を実現した点を高く評価。 インバウンドへ向けた多⾔語対応とともに、国際的な展開も視野に入れたさらなる展開が大いに期待される。

 

スマートX部門

■グランプリ

製造業における部品調達のデジタル⾰命「meviy」(メヴィー)
” meviy ” ~ Digital transformation for component procurement in manufacturing industry ~

株式会社ミスミグループ本社

(小間番号 E052)

【製品・案件概要】
meviyとは製造業における次世代の部品調達プラットフォーム。板⾦部品や⾦属 ・樹脂の切削加⼯品の設計データをクラウドにアップロードするだけで、AIが部品の形状を⾃動認識し、価格 ・納期を数秒で表示。注⽂後は受注⽣産にも関わらず最短1日で出荷する確実短納期が特徴。 AI⾃動⾒積もり」と デジタルマニュファクチュアリングシステム」の2つの⾰新で、ものづくりの部品調達プロセスの劇的な時間短縮に貢献。

【選評】
圧倒的な時間価値を提供することで、空いた時間をクリエイティブな時間にあてることが可能になり、ものづくりに創造と笑顔を提供するという高い価値を⽣み出している。 経済発展と社会的課題の解決を両⽴するSociety 5.0 を⽀えるものづくりプラットフォームである。部品調達においてプレゼンスを持つ同社がそれに甘んじることなく、新たなイノベーションを起こし、顧客の潜在ニーズをさらに拡大するとともに、日本における製造業のDXの課題解決へ大きな貢献をしている点を高く評価した。

 

■準グランプリ

糖質ダイエットモニター
Carbohydrate monitoring system

京セラ株式会社

(小間番号 H020)

【製品・案件概要】
従来から⾮侵襲的に⾎糖や脂質を評価する方法が提案されているが、携帯性、精度の問題から実用化されていません。京セラは、脈波形状が⾷事の影響を受けることに着目し、脈波形状の変化から糖代謝状態を推定する糖質ダイエットモニターを世界で初めて開発しました。京セラの糖質ダイエットモニターは、ジャイロセンサを有する⼩型機器で、⼿⾸の脈波形状を測定することで、いつでもどこでも、⾷後の糖代謝状態を把握できます。

【選評】
低価格で入⼿可能なジャイロセンサを用いた⼩型の脈波センサの開発により、低消費電⼒を実現しボタン電池での動作が可能となった。同製品の普及 ・利用拡大により、糖尿病の早期発⾒や予防、医療費の削減にもつながる。脈波センサという独創的な発想をジャイロセンサ技術で実現するとともに、脈波形状の変化と⾎糖値との相関を発⾒するという知⾒で新たな市場を開拓した点を高く評価した。

 

デバイス&テクノロジー部門

■グランプリ

チップ型セラミックス⼆次電池 EnerCera®シリーズ
Chip-Type Ceramic Secondary Battery, EnerCera series

日本ガイシ株式会社

(小間番号 G004)

【製品・案件概要】
EnerCera® (エナセラ)は、IoTデバイス用電源として最適な、オンボードタイプの超⼩型リチウムイオン⼆次電池です。電極に当社独⾃の結晶配向セラミックス板を使用しているのが特徴で、これにより⼩型 ・薄型でありながら高容量かつ低抵抗で、ICやセンサ駆動、無線通信に必要な数10mAの大電流が流せるとともに、回路基板の大量⽣産に不可⽋である、リフローはんだ実装が可能という特性を実現しました。

【選評】
IoT社会実現の鍵である超⼩型無線モジュールの本格普及の課題であった電源に対し、完全メンテナンスフリーという理想的なソリューションを提供。さらにエナジーハーベスティングと組合せることで、従来活用できていなかった⾝の回りのエネルギーを、環境負荷を与えることなく最大限活用できる点を高く評価。⼆次電池なので繰り返し利用でき、期待寿命も10年と⻑いので廃棄物削減にも貢献する。⾃社独⾃のセラミックス技術を応用することで、現在市場にあるリチウムイオン⼆次電池とは異なる、新しいカテゴリーの蓄電デバイス製品として今後の市場開拓が期待できる。

 

■準グランプリ

匂いセンサ 「nose@MEMS」
Smell Sensor “nose@MEMS”

第一精工株式会社

(小間番号 H005)

共同応募会社:凸版印刷株式会社

【製品・案件概要】
対象物を問わない⼿のひらサイズの匂いセンサ。チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の電圧薄膜に異なる感応膜を塗布した20種類の検知素子を1枚のセンサチップ上に搭載。電圧をかけて共振している感応膜に匂い分子を付着させ、共振周波数の変化から数値データを取得、パタンを照合することで匂いを識別。PZTの電圧薄膜を用いたMEMSの活用で⼩型・低コスト化を実現。検知素子の数を増やすことでより多くの匂いを識別可能。

【選評】
取得したデータを凸版印刷が提供する匂い識別AIアプリケーションに投入することで、簡単に匂いを識別できる。 匂いが分かる」ことにより、⾷品の腐敗や成熟等の 品質管理」、呼気測定による 健康管理」、ホテルや中古⾞といった 空間の匂い検知や基準づくり」、⼯場での 臭気モニタリング」など新たな市場が期待される。⼯場をはじめ人体に影響を及ぼす可能性のある環境で臭気モニタリングを実施することで、 労働環境改善」につなげることもできるなど、匂いセンサの⼩型化により、いままでに実現できなかった多様な潜在ニーズを掘り起こした点を高く評価した。

 

<特別賞>

Society 5.0 TOWN賞

アバター社会インフラ
AVATAR Infrastructure

ANAホールディングス株式会社

(小間番号 D037)

【製品・案件概要】
これまで人類が直面してきた移動に関する課題、距離および⾝体的制約などをこえて、人々が繋がり社会参画し活躍するANAが考える新たな社会インフラサービスです。ANAが中⼼となり、産官学と連携しながら、ロボティクス、VR、AR、ハプティクス、AI、通信技術などを組み合わせ開発したアバター技術から産まれたアバターロボットを操作し、意識 ・存在感 ・技能を瞬間移動させ、移動の概念を変えると共に人間が拡張する未来社会の実現を目指します。

【選評】
航空会社によるアバター社会インフラ開発という、一⾒、⾃社の市場を減らし兼ねない発想を柔軟に取り込み、社内決済に2年かかったという社内ベンチャーを育てるとともに、モビリティに対する発想をゼロから創り上げ、仮想体験によるコミュニケーションを、会いに行くための動機付けと位置付け、モビリティの新たなオプションとして提供することで、移動の市場をさらに付加価値の高い、大きな市場に育てようという視点の転換と事業開拓への意気込みを高く評価した。

 

Co-Creation PARK賞

スマホから病児保育施設の予約ができる「あずかるこちゃん」
Azukaruko-chan

CI Inc.

(小間番号 E072-44)

【製品・案件概要】
CI Inc.はWebから病児保育室に予約 ・ャャンセル可能なシステムを開発している。病児保育室は9割が電話予約を採用しており、予約が取りにくい。弊社の予約システム導入により電話が繋がらず利用できない方が減少する。さらに病児保育室スタッフの電話応対は減少し、保育に集中できるようになる。本システムは、 Web予約申込 ・ャャンセル機能」 利用希望者リストの⾃動作成」 ャャンセル忘れ防⽌のお知らせ機能」を持つ。

【選評】
専門的課題に取り組むため、社内に⼩児科医と病児保育専門スタッフ、助産師や産婦人科医など医療従事者を複数擁しており、さらに、病児保育施設や学会、地方⾃治体と深く連携できているため、細かい現場の課題をうまく拾い上げてアプリケーションに加えている点を高く評価した。単に病児保育に関する事務⼿続きをIT化するのみではなく、子育て世代が子どもを育てながら社会的責任を果たし、⾃⼰実現を達成するための基盤として病児保育事業が有効利用されるよう、サービス開発に着⼿することで、病児保育周辺の社会的課題も解決するものと期待される。

 

CEATEC AWARD 2019表彰式、審査委員会について

CEATEC AWARD 2019 大臣賞表彰式
10月15日(火) 18時30分〜20時30分
CEATEC 2019 オープニングレセプション(パレスホテル東京「葵の間」)

CEATEC AWARD 2019 部門賞表彰式
10月16日(⽔) 11時30分〜12時00分
CEATEC 2019 プレスセンター(幕張メッセ 展示ホール6)

 

CEATEC AWARD 2019審査委員会(順不同)

審査委員会委員⻑:
中田 登志之 氏(東京大学大学院 情報理⼯学研究科 ソーシャルICT研究センター)
審査委員会副委員⻑:
関口 和一 氏(株式会社MM総研 代表取締役所⻑)
審査委員会委員:
浅井 光太郎 氏(一般社団法人情報処理学会)
眞田 幸俊 氏(一般社団法人電子情報通信学会 調査理事)
今井 亨 氏(一般社団法人映像情報メディア学会 代議員)
岡野 好伸 氏(一般社団法人電気学会)
室山 哲也 氏(日本科学ジャーナリスト会議 副会⻑)
林 哲史 氏(日経BP総研 コンサルティング局⻑)
西坂 真人 氏(アイティメディア株式会社 プロフェッショナル・メディア事業本部 ST編集統括部 統括部⻑)
矢崎 飛鳥 氏(ベライゾンメディア・ジャパン株式会社 Engadget編集部 編集⻑)
明 豊 氏(日刊⼯業新聞社 デジタルメディア局 局⻑)

 

CEATEC 2019 開催概要

会 期: 2019年10月15日(火)〜18日(⾦) 10時00分〜17時00分
会 場: 幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬2-1)
テ ー マ: つながる社会、共創する未来
入 場: 無料(全来場者登録入場制)
主 催: CEATEC実施協議会
一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)
一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)

 

CEATECについて

つながる社会、共創する未来」をテーマに、CPS/IoTなどのテクノロジーを活用した未来を発信する Society 5.0の総合展」です。IT ・エレクトロニクス産業をはじめ、モビリティや⾦融、旅行や住宅など、あらゆる産業 ・業種における国内外のフロントランナーが一堂に会して、各社の将来ビジョンやビジネスモデルなどの未来の社会に向けた先進的な取り組みを披露しています。2018年は出展者数725社/団体、来場者数15万6,063人でした。
詳細はwww.ceatec.comをご覧ください。