ハーティング(横浜市港北区)のジャンパーケーブルが、神戸市交通局の地下鉄西神・山手線新型車両6000形の車両間接続に採用された。
鉄道の車両間は接続機器がむき出しになっており、過酷な環境からの保護が求められる。車両間接続に使用される同社の「Hanコネクタ」は、業界スタンダードにもなっているモジュラー式産業用角型コネクタ。ハウジングは、標準の産業用の堅牢性をさらに高め、高い防塵防水性、耐腐食、耐電圧、耐電磁性を備えたHPRシリーズを鉄道向けに用意しており、欧米で高い導入実績をもつ。ハウジングに組み込むインサートはモジュラー構造にも対応し、用途に合わせてモジュールを組み合わせ、カスタマイズすることが可能。
新型車両6000形の車両間接続は、Han HPRハウジングを使用し、信号、電力、データ用に分けて構成。100Mbpsイーサネット用のモジュールを使ったデータ用接続は、乗客案内表示や動画サービス、制御に使用。制御回路用には信号用、主回路用には大電流用のモジュールや一体型インサートを使用している。
同新型車両は、2019年2月に2編成が運行開始し、23年3月までに現行の全28編成を新型に置き換える予定。