NECA 19年度電気制御機器出荷見通し、景気減速感も7000億円維持

2019年4月10日

国内堅調、海外は回復期待

日本電気制御機器工業会(NECA、舩木俊之会長)は、2019年度の電気制御機器の出荷見通しを前年度比1・4%減の7000億円となると発表した。3年連続の7000億円台維持を目指す。市場は国内が横ばい、輸出がマイナスとなると見ているものの、比較的高めの見通しとしている。

 

18年度7100億円 過去2番目の高実績

18年度の出荷は、国内は堅調な設備投資と東京オリンピック・パラリンピック関連や都市再開発のインフラ投資などに支えられ、前年から1・3%増の4288億円とプラスになる。

輸出は、17年度上期に半導体・FPDにおけるPLCやFAシステム機器の特需があったが18年度はなかったことに加え、下期から第4四半期にかけて米中貿易摩擦の影響が出てきたことから、前年比10・9%の2桁減となる見込み。しかしながら、堅調な内需に支えられ総額では過去最高だった17年度の7386億円に次ぐ、過去2番目となる7100億円(前年度比3・9%減)となる見込み。

 

グローバル市場でも人手不足は共通課題

19年度の総額7000億円の見通しで、国内は前年並の4300億円を予測。人手不足対策のためのロボットなどを活用した自動化やIoT向け投資は引き続き堅調に拡大することに加え、オリンピックやインフラ関連投資も引き続き期待できるとしている。

輸出は通年で2700億円(前年度比4・0%減)と予測。18年度下期からの中国市場の減速感は19年度上期まで継続するが、下期に半導体製造装置の回復、5G投資への期待材料もある。グローバル市場でも人手不足は共通課題となっており、自動化技術やデジタル技術の需要熱は高く、7000億円規模は維持できると予測している。

出典:日本電気制御機器工業会(単位:億円)

 

PLC・FAシステム機器ほか前年と同等

19年度の製品別出荷では、制御専用機器が1230億円(前年度比1・2%増)と前年度を上回るほかは、PLC・FAシステム機器2500億円(同0・7%減)、制御用リレーが1700億円(同1・7%減)、検出用スイッチが1150億円(同4・4%減)、操作用スイッチが420億円(同3・4%減)と前年度比微減の見通しになっている。

なお、18年度の製品別出荷は制御用リレーが1730億円(同1・4%増)とプラスになるほかは、操作用スイッチが435億円(5・8%減)、検出用スイッチが1203億円(1・1%減)、PLC・FAシステム機器が2517億円(8・7%減)、制御専用機器が1215億円(2・4%減)と前年度マイナスになる見込み。