フォトロン、最大6ヘッド同時接続可能、自動車衝突安全試験用高速度カメラ発売

2019年3月14日

フォトロン(東京都千代田区)は、268万画素(1920×1400画素)で750コマ/秒、最高1万コマ/秒の撮影性能を持つ超小型カメラヘッドを最大6ヘッド同時接続可能な高速度カメラ(ハイスピードカメラ)「FASTCAM MH6」を、3月5日に発売した。

製品化の背景

自動車の衝突安全試験において、乗員保護や歩行者保護などの安全基準が強化される中、カーテンエアバッグやセンターエアバッグの研究開発が重要視されている。

衝突安全試験では、カーテンエアバッグの展開時に車室内からダミー人形の挙動を鮮明に撮影する必要があるが、高解像度のカメラは筐体が大きいため設置が困難であり、小型のカメラは解像度が低くて鮮明に撮れないという課題があった。

また、ヨーロッパで実施されている自動車安全テスト「Euro NCAP」の「ファーサイドの側突試験」では、スレッド上に6式のハイスピードカメラ設置が規定されているため、多数のカメラの設置や制御の利便性向上が求められていた。

同社は、このようなニーズに応えるべく、新開発した268万画素(1920×1400画素)の高速イメージセンサーを搭載した超小型カメラヘッドを開発。さらに、1台のメインユニットに最大6ヘッドの接続が可能で、その全てが完全同期撮影できる画期的な高速度カメラ「FASTCAM MH6」を開発した。

 

「FASTCAM MH6」の主な特長

35mm角の超小型ヘッド&φ5mmの高屈曲ケーブル
カメラヘッドはシートの下など狭い箇所にも設置可能な35×35.4×35.4mmの超小型サイズを実現。カメラケーブルはφ5mm、最少曲げR50mmの高屈曲仕様で、最長10mまで延長できるのでフレキシブルな設置が可能。

耐Gブラケット装着時(左)、カメラヘッド直出しケーブル1mと9mカメラケーブル接続時(右)

 

最大6チャンネルのマルチヘッド
1台のメインユニットに最大6ヘッド接続して完全同期撮影が可能。1セットで6ヵ所のオンボード撮影や3次元撮影に最適。

ファーサイド側突試験のカメラヘッドセッティング

 

268万画素で750コマ/秒、FullHD(1920×1080画素)で1,000コマ/秒の撮影性能
新開発のハイスピードCMOSセンサーを搭載。従来比(※)約8倍のFullHD(1920×1080画素)で1,000コマ/秒の撮影が可能。また、センサー感度は従来比(※)約2.5倍のモノクロISO12,500/カラーISO5,000で暗部も鮮明に撮影できる。

※FASTCAM MH4-10Kとの比較

FullHD解像度と従来機種の解像度比較

SSDと不揮発性メモリの2重バックアップで撮影データを保護
内蔵SSDへの自動保存機能と、万一の電源遮断時でもデータを守る不揮発性メモリの2重バックアップ構造で大切な撮影データを保護。

電源遮断時のデータフローとキャパシタからの電力供給イメージ

 

詳細:FASTCAM MH6
出典:フォトロン「2.6メガピクセル超小型カメラヘッドを最大6ヘッド同時接続可能|自動車衝突安全試験用高速度カメラ『FASTCAM MH6』新発売」