【各社トップが語る2019】ヤマハ発動機、トータル提案の強み活用

2019年1月16日

執行役員 ソリューション事業本部長 太田 裕之

2018年は良い年だった。上期は部材供給不足等で苦しんだが、引き合い自体は強い状態だったので大きな心配はしていなかった。足元を見ると、米中貿易摩擦の影響は少し出て、様子見が広がっている感はある。中国は就労可能人口が減り、工場で働きたい人も少なくなっている。世界的に自動化ニーズが高まっているのは好材料だ。

ロボティクス事業の売上高は、18年度は730億円を見込んでいる。19年は自動車関連は強く推移し、5Gが追い風になるだろう。新機種の投入とプラットフォーム化を進めながら展開する。21年度には1015億円を目指す。

SMT(表面実装機)は、スマホの比重が高いが、ADASなど車載部品とIoT関連が好調で広がっている。「Z:LEX YSM20R」「YSM10」が売れている。SMTと一言で言っても、当社はマウンター、はんだ印刷機、接着剤塗布装置、画像検査機器まで、電子部品の表面実装に関する一連の装置をすべて持っている。それぞれの専業メーカーは多いが、ラインナップを揃え、トータルで提案できるのは当社だけ。機器間連携にも優れ、深く細かなところまでつなげて最適化できることが高評価を得ている。より一層、その価値を訴求し、高めていきたい。19年は年初からSMT分野の新製品を出す予定だ。

ロボットではスカラロボットが屋台骨を支えている。納期も早く出せるようになり、顧客にも好評だ。リニアコンベアモジュール「LCM」シリーズも評判が良い。搬送とは本来ムダな作業時間であり、LCMはそれを短縮できる。またモジュールごとに搬送品を管理できるのでトレーサビリティ、品質管理の面でも効果的だ。欧米市場はSMTが先行し、ロボット事業はこれから。積極的に展示会に出展し、認知と営業活動を強化していく。