【各社トップが語る2019】川崎重工業、総合ロボットメーカーへ

精密機械・ロボットカンパニーロボットビジネスセンター センター長 執行役員 藤田 晋二

2018年は、半導体製造装置向けロボットは足元低調だが、自動車向け塗装ロボットや一般産機向けロボットは引き続き好調に推移し、総じて良い年となった。

人共存可能な双腕スカラロボット「duAro(デュアロ)」シリーズは、6月に「duAro2」を加えて新たなラインナップを揃えた。あらゆる業界で発生しうる出荷工程での箱詰め作業での活用など、電子・電機業界、食品業界だけでなく、物流業界からも注目を浴びており、引合いも増えている。

また、ABBとの協働ロボット分野における協業については、世界で初めて共通の協働ロボットオペレーティング・インターフェイスを開発し、ひとつの成果を挙げた。労働力不足解消の一翼を担い、急速に成長する協働ロボット需要に応えるべく、多くのユーザーにとってより使いやすいロボットを提供することで社会に貢献していきたい。

19年は先行きに不透明感が出始めているが、底堅く推移すると見ている。期待する製品としては、遠隔協調で熟練技術者の動きを再現するロボットシステム「Succesor(サクセサー)」は業界初の製品であり、様々な業界・顧客から非常に高い関心、お問合せをいただいている。現在は西神戸工場のロボット塗装ラインへの導入計画があり、19年度に一般販売を開始する予定だ。

また、医療向けロボット(19年度発売予定)やヒューマノイドの開発など新たな分野にも注力する。ヒューマノイドは昨年11月のWRS(World Robot Summit 2018)で多くの注目を集めて好評だった。

高齢化社会を迎えロボットへの期待がますます高まる中、当社は「産業用ロボットメーカーから総合ロボットメーカーへ」の変革を標榜し、様々な課題に対しソリューションを提供すべく挑戦し続ける。同時に多くの皆様にロボットをもっと身近に感じていただけるよう努めていく。

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