【各社トップが語る2019】安川電機・ロボット事業、ロボット導入領域を広げる

執行役員 ロボット事業部長 小川 昌寛

2018年度は、国内外からの旺盛な需要を受けて好調に推移し、売上高は11%増の1850億円、営業利益は7%増の198億円と予想している。

自動車関連は日本・欧州・中国などで好調。一般産業分野は、自動化・省人化のニーズが継続したもののスマホ関連需要に一服感がみられた。後半は米中関税問題の影響等により受注環境の減速感が出てきているが、工場FAや産業用ロボットの需要が継続的に拡大していく見通しは変わらないだろう。

中国市場では顧客開拓を継続的に進め、安徽瑞祥工業有限公司と資本提携した。需要増加に備え江蘇省常州市のロボット工場で第3工場も竣工。欧州でも現地開発力と生産力を高めるため、スロベニア工場の量産準備を進めている。

また、営業本部の統括によるロボット製品とモーションコントロール製品、「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」の構築に向けたトータルソリューション営業も、従来の製品別営業では難しかった顧客開拓の成果が出てきている。

製品面でも、人協働ロボットMOTOMAN-HC10 DTの自在性向上に加え、導入を容易にするハンドキャリータイプを発売。ロボット操作初心者でも教示、操作が直感的に行えるスマートペンダントもリリースした。

19年も見通しは明るい。日中欧米を中心に自動車分野や3C分野に取り組み、従来自動化率が低い工程や業種での導入に期待する。中国は拡大ペースは鈍化するが重要な市場としては変わらない。潜在的な需要として東南アジアとインドを注視する。

ロボットの性能と機能の向上を進め、使用環境などユーザの導入領域を拡大する製品開発や、人協働ロボットのラインアップ化を進め、i3-Mechatronicsコンセプトに基づくデジタルデータソリューションの構築に取り組んでいく。

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