【2019年 年頭所感】日本電気制御機器工業会、業界の更なる発展に貢献を

日本電気制御機器工業会 会長 舩木 俊之

皆様あけましておめでとうございます。

2019年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

また、昨年の度々の自然災害により被害を受けられた皆様に対して、改めてお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復旧をお祈り申し上げます。

さて、昨年は国内においては、業務の効率化、情報化、人手不足による自動化の促進による設備投資や東京オリンピックを始めとする公共投資の進展によって堅調に推移する一方、海外ではアジアを中心に輸出の減少が顕著となり、通商問題への懸念など、不透明な状態が続く年であったと感じております。

このような中、18年度の日本電気制御機器工業会(NECA)の出荷額は、上期は3552億円、前年同期比95.6%と前年上期を割り込んだものの、依然高水準を維持しており、通期では昨年に続き7000億円を上回ると見込んでおります。

海外情勢の動向には注視する必要がありますが、国内の設備投資に牽引され、更に成長できる1年となることを期待しております。

NECAにおきましては、重点施策の取り組みとして、一昨年に発表した「将来ビジョン2025」の実現に向け、「NECAが目指すものづくりの将来像~5Zeroマニュファクチャリング~」の具体的な姿を描き、この内容は紙面やセミナーを通じて広く発信して参りました。

さらに、これをどの様に実現していくか、その手順を示す「5ZEROマニュファクチャリング・ガイドライン」のとりまとめを進めており、本年はこのガイドラインに基づいた「5ZEROマニュファクチャリング」のご提案を行って参りたいと考えています。こうした活動を通じて、IoT、AI、データ利活用等に関する新たなニーズにも応えつつ、Connected Industriesの推進に貢献して参る所存であります。

また、「3S」の進化への対応として、「国際標準化・規格化」「安全・セキュリティ」「環境」の取り組みも更に進めて参ります。

特に安全に関する施策としては、当工業会で推進するセーフティアセッサの資格制度の更なる普及・浸透、基盤強化としての、機械安全に関する要員基準のJIS化、認証制度のIEC国際標準化を目指した取り組みを進めています。またセキュリティとの融合についての取り組みもスタートしております。

さて、これらの活動の発信の場として2年毎に開催しておりましたSCF(システムコントロールフェア)と計測展TOKYOは、第4次産業革命をはじめとしたものづくりにおける大きな変革に対応し「オートメーションと計測の先端技術総合展、IIFES(アイアイフェス)」として、新たにスタート致します。

本年11月27日~29日の3日間、東京ビッグサイトの西館において「日本発、MONODZUKURIが世界を加速する。」をテーマに日本電機工業会(JEMA)、日本電気計測器工業会(JEMIMA)と日本電気制御機器工業会(NECA)が連携し、多様化する社会環境に適したMONODZUKURIの先端技術をご紹介いたしますので、ご期待ください。

以上の通り、NECAは、市場環境の変化や、目ざましい技術革新を的確にとらえ関連団体、関連企業の皆様とともに、製造業、電気制御機器業界の更なる発展に貢献してまいる所存でございます。引き続きまして、ご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

最後になりますが、今年一年が皆様にとって、素晴らしい一年となりますことを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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