富士電機機器制御、配線工数削減を実現する「スプリング端子機器」の発売について

2018年6月20日

富士電機の子会社である富士電機機器制御(以下FCS)は、制御盤の配線工数削減を実現する「スプリング端子機器」を発売しましたので、お知らせいたします。

1.発売の狙い

FCSは、制御盤に搭載される器具製品として、電気回路(電路)の開閉を行う「電磁接触器・電磁開閉器」や、事故・故障で生じる過大な電流を遮断し、電気回路や負荷機器・設備を保護する「配線用遮断器」などを製造・販売しています。

制御盤は、工場やビルにおいて、様々な機械や装置を制御、操作するためのもので、幅広いお客様、用途で使用されています。現在、少子高齢化による労働人口の減少が見込まれるなか、制御盤の生産現場では、熟練工不足から、電気器具の配線における簡易化、生産工数の削減、メンテナンスの手間軽減などのニーズが急速に高まっています。

FCSの「スプリング端子機器」は、配線工程からねじを無くし、電線*を挿入するだけで、誰でもスピーディに均質の配線が可能となり、ねじ締め作業の配線工数の削減と作業品質の安定化を支援します。

既存市場では、ねじを用いた配線が主流ですが、FCSは本製品の発売で、電磁開閉器や配線用遮断器など国内シェアトップクラスの当社器具製品における新たな市場を開拓し、さらなる事業拡大を目指します。

*フェルール端子付き電線

2.製品の特長

1)配線工数30%削減と作業品質の安定化を実現

器具製品の配線端子には、ねじを使用するため、配線作業には、ねじを締める力加減などの技能を要します。本製品は、配線端子に電線を挿入するだけで配線が完了する「スプリング端子構造」です。

従来のねじに比べて制御盤の配線工数を30%*削減し、スピーディに均質の配線が可能となることから、制御盤の生産効率に大きく寄与します。
*当社実測データ

2)ゆるまず、保全の手間を軽減

スプリング端子は、独自設計の板ばねにより、従来のねじ端子と同等の強固な電線保持力を実現しています。

振動や長期間使用によるゆるみがないため、稼働時の品質維持に加え、メンテナンスの際に必要なねじのゆるみ検査や増し締めが不要になり、保全の手間を軽減します。

3)国内で初めて主回路機器へスプリング端子を適用

主力製品である電磁接触器・電磁開閉器や配線用遮断器などの主回路機器6機種、約3,500形式をスプリング端子化しました。より大きな電流が流れる主回路機器への同端子の採用は、国内で初となります。

シミュレーション技術を駆使し、板ばねの形状や板ばねが電線を押し付ける角度を最適化することで、挿入された電線を確実に保持し続けることが可能な構造とし、主回路に求められる性能の確保を実現しました。

参考:富士電機「配線工数削減を実現する「スプリング端子機器」の発売について」