ストラタシス・ジャパン、製造向けのニーズに対応する新たな3Dプリンティングシステム2機種をリリース

2018年6月19日

最新の活用事例とともに設計製造ソリューション展にて初公開

・製造向けソリューションに特化した最新3Dプリンティングシステム、F900シリーズとカーボン入り高機能材料に特化したF380シリーズを発表

・豊田自動織機がトポロジー最適化とストラタシスのFDM方式3Dプリンタを活用しフォークリフト車体塗装工程の品質と作業効率を改善した活用例を発表

 

3Dプリンティングとアディティブ・マニュファクチャリング・ソリューションの世界的リーダー企業であるStratasys Ltd.(以下、ストラタシス)の日本法人、ストラタシス・ジャパンは、製造向けに新たに開発された新しいFDM方式の3Dプリンティングシステム2機種をリリースすることを発表しました。

また、大手輸送用機器メーカーの豊田自動織機(愛知刈谷市)が3Dプリンティング・ソリューションを活用した最適化によって、同社の主要製品であるフォークリフトの塗装マスキング工程を改善する治具の開発に成功したと発表しました。

新たな製造向けソリューション、F900 3Dプリンタシリーズ

Fortus900mcは、ラピッドツーリングや治工具、パーツ製造など様々な用途に活用されているストラタシスのフラッグシップFDMシステムです。

この度、同システムの最新バージョンとしてリリースされるF900 3Dプリンタは、新たに製造に適した精度と再現性を備えたMT接続対応のインターフェイスを搭載し、より高い要件を求められる生産現場でのニーズに対応するシステムです。

F900は次の3つのソリューションに特化したシリーズとして提供されます。

F900:幅広いアプリケーションに対応するF900のスタンダードバージョン

Stratasys F900 Aircraft Interiors Certification Solution (AICS):航空機部品に必要とされるトレーサビリティと機能性を備えた業界初の航空機パーツ製造向け3Dプリンティングシステム

Stratasys F900 PRO:最も高いFDM再現性とULTEM9085樹脂に対応する高い機能性を備えたバーツを造形できる生産グレードのシステム

ハイパフォーマンス材料に特化した新システムFortus 380CF

Fortus380シリーズとして、新たにFortus 380CFをリリースします。Fortus 380CFは、ストラタシスFDM 3Dプリンタの誇る高い精度と安定性に加え、導入しやすい価格でありながら高パフォーマンス材料であるNylon12 CF(カーボンファイバー入りナイロン12)マテリアルに対応します。

 

豊田自動織機がトポロジー最適化とアディティブ技術を活用、治具作製コストを5分の2に削減、作業時間を6分の1に短縮

豊田自動織機によるフォークリフトの塗装マスキング工程の作業効率を飛躍的に高める治具は、設計・製造などCADソフトのソフトウェアベンダー PTCジャパンによるトポロジー最適化と、ストラタシスの高性能FDM 3DプリンティングシステムFortus 900mcによって開発されました。

この塗装用の位置決め治具では、作業者にとってより軽くて持ちやすく、正確な作業ができ、コストをさらに安価に抑えるための最適化が行われました。

開発にあたり、まずPolyJet方式の3Dプリンタによる試作を行い、次にFDM 3DプリンティングシステムFortus 900mcとABS樹脂による試作と軽量化、最終的にはさらにトポロジー最適化によって中空形状として再設計し、軽量化と耐久性の向上、コスト削減、作業効率の向上を実現しました。

その結果、作業時間を従来の60分から10分に短縮することができました。

 

豊田自動織機 技術・開発本部 R&D統括部ものづくり推進グループ グループ長 遠藤恭氏は、この治具開発について次のように述べています。

「豊田自動織機では、フォークリフトをお客様のご要望ごとに、色やラインなどを細かくカスタマイズして塗装を施しています。そのご要望は車種や大きさ、用途などによって千差万別です。

この塗装マスキング工程は、これまで作業者が罫書きによって手作業で行っていた際には、1時間を要していました。治具を導入しさらに改良した3Dプリント治具では、この作業をわずか10分に短縮する事に貢献できました。

また、形状をトポロジー最適化し、さらにFortus900mcで造形することによって、治具の重量を最終的に0.3kgまで軽量化することができました。最適化と3Dプリンティングを最大限に活用することにより、治具製作コストを5分の2まで抑えるだけではなく、作業者の肉体的負担を減らし、より快適で作業効率の良い体制を実現することができました」

 

ストラタシス・ジャパン、代表取締役 片山浩晶は次のように述べています。

「試作用途から脱却し、今、3Dプリンティングは製造工程の様々な局面での活用がはじまっています。これは工程の効率化、スピードアップ、コストダウンなどの部分的な最適化を実現するだけでなく、製造現場にてデジタライゼーションの意識改革をもたらし、将来のものづくり変革へ準備を進めるものです。

今回の豊田自動織機様の取り組みはその第一歩であり、我々ストラタシスは今後も、設計から製造まで、幅広いワークフローで弊社のソリューションを役立てていただけるよう尽力して参ります」

 

豊田自動織機により開発された治具、およびこの度リリースされる新システムFortus 380CFは、2018年6月20日より開催される第29回設計・製造ソリューション展のストラタシス・ジャパンブースにて展示しています。また、F900 は当社パートナーである丸紅情報システムズのブース(東3、24-34)にて、様々な最新の3Dプリンティングソリューションや国内外の最新ユーザー活用事例とともに展示・紹介されます。

参考:「ストラタシス・ジャパン、製造向けのニーズに対応する新たな3Dプリンティングシステム2機種をリリース」