FOOMA JAPAN 2018 国際食品工業展 IoTやロボットの活用進む

2018年6月13日

6月12日(火)~15日(金)の4日間、東京ビッグサイトでアジア最大級の「食の技術」の総合トレードショー「FOOMA JAPAN 2018 国際食品工業展」(主催=日本食品機械工業会)が開催される。41回目の開催となる今回は、798社が一堂に会し、過去最大規模での開催となった。出展社の中でも特に注目度の高い約30のブースを取材し、写真とともに見どころやトレンドをまとめた取材レポートをお届けする。

▼「FOOMA JAPAN 2018」出展社ブースを取材したレポートをご覧いただけます。FOOMA JAPAN 2018 国際食品工業展 速報取材レポート

 

「FOOMA JAPAN 2018 国際食品工業展」の見どころ
FOOMAは、東京ビッグサイトの東館8ホールすべてを占める最大規模の展示会であり、かつ、出展内容は小さな部品から食品製造ラインのデモまで広範囲にわたる。取材レポート作成にあたって、4つのテーマを設定し、取材をおこなった。

1. 食品業界が先行しており、今後の大きなトレンドとなると考えられている「協働ロボットの動向」
2. 従来は個別に装置を作成していたのを代替する可能性がある「食品業界における汎用ロボットの適用拡大」
3. どの製造業においても、急速に製品や装置に組み込まれてきている「食品業界における工場のIoT化」
4. その他、興味深い装置や部品

まず、①の協働ロボットに関しては、徐々に使われ方が整理されてきている。例えば、これまでの人と協働ロボットが同じラインで働くことから発展して、協働ロボットとそうでないロボットの分業や、人のじゃまになりにくい程の小型化が見られた。一般的に、新しいものの細分化が始まるのが市場のステージが一段階上がり、新しい物好きの先進企業だけでなく、一般企業も本格的に導入を始めるタイミングと考えられてる。近いうちに「協働ロボット」は先進テクノロジーだと思われなくなるかもしれません。

次に、②の汎用ロボットの適用拡大について、撹拌や挿入・取り出しなど、これまでは専用の装置でやっていたことが、汎用ロボットアームで十分な速度と精度を確保したうえで行っているケースが多く見られた。また、検査やピッキングにおいて、食品であるがゆえの難しさ、例えば、画像認識の対象が不定形で積み重なっている、掴む対象に完熟あるいは腐りかけている非常に柔らかいものが混在しているなどを克服しているケースが散見された。

さらに、③のIoT化については、さまざまなモジュール/センサー/装置がIoT対応をうたっており、組み立て製造業と比べてもエッジのIoT化について、遜色は無いように見受けられる。一方で、本展示会ではIoTは品質管理、トレーサビリティ、装置監視がほとんどで、工場全体や工場間の最適化の視点が少なかった。多くの展示会で多種多様なIoTプラットフォームが出展されているのと対象的である。

なお、本取材レポートにおいては、上記のテーマに関する展示以外については対象としていないが、会場にはさまざまな出展物がある。

 

取材レポート掲載企業

ファナック株式会社
高速スカラロボット、協働ロボットなど
食品工場で使えるロボットを用いた自動化システムをデモ展示

伊藤忠マシンテクノス株式会社
360度検知で死角なし、高い歩留りで確実に異物&不良品を除去 
KEY社のカメラ・レーザー色彩選別機や、ソフトロボットハンド

株式会社フジワラテクノアート
熱水蒸気による約0.2秒の極端時間加熱と、急速減圧を組み合わせた
新しい殺菌原理により、粉体内に潜む雑菌を殺菌“0.2秒の魔法”

山洋電気株式会社
高静圧,長寿命 92 mm角 × 38 mm厚
防水ファン『San Ace 92W』9WLタイプ

アズビル株式会社
流量計のマルチパラメータ管理&診断機能を持つ電子流量計

中井機械工業株式会社
熟練の職人の仕込み作業をロボットで実現し、
熟練工不足に対応する『ロボットアーム式撹拌機』 (参考出展)

サン・プラント工業株式会社
メンテナンスのしやすさに徹底的にこだわり、
ステンレス製で分解洗浄も簡単! 小型サイクロン型集塵機

株式会社イシダ
各機器の稼働状況やデータを事務所にいながらリアルタイムで
モニタリングが可能な生産管理システムと各種ソリューションを展示

シブヤマシナリー株式会社
従来の力センサー型では困難であった柔らかいものや腐ったものが
混在していても潰さずに掴むことが可能「リアルハプティクス技術」

オプテックス・エフエー株式会社
弁当や惣菜などの食品表示ラベルの印字内容を検査する
ラベル検査装置の新製品『HVSシリーズ』など

トムラソーティング株式会社
レーザー、カメラを主に使用して異物や色、形の選別を自動で行う
最新式落下式光学選別機『TOMRA 5B』の実機を展示

イーデーエム株式会社
給袋包装機の印字工程と検査工程を一体化することで、工程削減、
プロセス単純化 検査用カメラ内蔵サーマルプリンタ『PCP-200JA』

日立グループ
「現場」「品質」「解析」をつなぐIoTソリューション
遠隔温度監視サービス『スマートIoTサービス』など

ノードソン株式会社
生産ラインのIoT化に合わせて、PLC側ではなく
装置側からPLCに一括接続して集中監視を容易に

株式会社ガゾウ
人協働ロボット『COBOTTA®』やOSARO社の画像処理ソフトを
使ったロボットによる不定形・山積みピッキング

株式会社デンソーウェーブ
高齢者見守りサービスの実証実験の成果と、それを活かした
『安心・安全』をテーマにしたIoT 技術を活用した商品やサービス

株式会社安川電機
“YASKAWAと描く,これからの食づくり”をコンセプトとした
ロボットシステムと題して、人協働ロボットのデモ展示など

株式会社イマオコーポレーション
治具やアタッチメントをワンタッチで交換でき、段取り時間を削減
ボルトに替わる『ワンタッチ着脱』

アンリツインフィビス株式会社
製品そのものの性能向上に加えて、IoT対応をうたう
SSVシリーズオートチェッカ、金属検出部付きなど

オムロン株式会社
ピッキングと検査を自動化するロボットと画像検査の
組み合わせシステム、無線不使用の動線・行動管理『いろあと』

株式会社バルコム
ヘルール継手1箇所に圧力と温度センサを配置、取付部分の削減に最適
温度計測機能付サニタリ型圧力計『プレスサーモシリーズ』

株式会社エー・アンド・デイ
15インチカラーディスプレイで操作性がUPしたX線検査装置
サニタリー構造でメンテナンス性が向上したほか省スペース化も

ナラサキ産業株式会社
従来不可能だった下面の品質検査、奥行き方向の検査を可能にした
食品用下面検査システム、3D検査システム

紀州技研工業株式会社
ピエゾ式ヘッドもサーマル式ヘッドも、最大4ヘッドまで同時制御
マルチヘッド対応!産業用インクジェットプリンター

ストーブリ株式会社
協働ロボット使用により安全柵不要!限られたスペースに設置できる
食品容器自動投入ロボットシステム

ホーコス株式会社
風と水で粉体捕集!飛散抑制、分解洗浄で
食品工場の衛生管理に役立つ円筒スクラバー

ユニバーサルロボット
人とロボットによる「たこ焼き」づくりデモ

バンドー化学株式会社
20μmレベルの異物(皮膚、髪の毛etd)を可視化!
異物検査ツール『BANDO DEC-20』

OMC株式会社
ロボットハンドリングシステム+OSL(OMC密閉蓋)など

 

▼「FOOMA JAPAN 2018」出展社ブースを取材したレポートをご覧いただけます。FOOMA JAPAN 2018 国際食品工業展 速報取材レポート

 

FOOMA JAPAN 2018 国際食品工業展 開催概要

  • 会期:2018年6月12日(火)~15日(金) 4日間
  • 会場:東京ビッグサイト
  • 主催:一般社団法人 日本食品機械工業会