矢野経済研究所(東京都中野区)の調査によると、2017年度の国内民間企業のIT市場規模(ハード・ソフト・サービス含む)は、前年度比2.0%増の12兆1170億円になると予測される。市場を牽引してきた金融機関を中心とした大型の基幹システム等の更新・開発案件が16年度にピークアウトしたため、市場規模は拡大基調にあるものの、そのスピードは17年度以降、緩やかになるとみられる。 17年度以降のIT投資では、AIやIoTの分野が投資対象になっており、これらのテーマを中心に大手ITベンダーのSIビジネスも堅調に推移していく見込み。また、セキュリティの強化やワークスタイル変革に関する取り組み、東京五輪の開催…