FAプロダクツ・貴田社長が提言 スマートファクトリー化はスモールスタートで

FAプロダクツ(東京都港区)は7月7日、東京・大崎ブライトコアホールで行われたIoT Conference(主催:IoT NEWS)で、貴田義和社長が登壇し、同社が考えるスマートファクトリー化に向けた課題と解決策、事例を紹介した。

低コストなど4条件が大切

同イベントは毎年開催で、今回は製造業にフォーカスを当てて午前と午後の2部制で行われ、約400人が参加した。午前の部は「どうする?日本の製造業!」のテーマで、日本の製造業を取り巻く環境と課題を、経済産業省やアナリストが紹介。

午後の部は「スマートファクトリーをいかに導入し、結果を出すのか」をテーマとして、ベッコフオートメーションの川野俊充社長、東洋ビジネスエンジニアリング新商品開発本部マーケティング企画本部の入交俊行本部長、オプテックス戦略本部開発センター中村明彦センター長らが登壇し、各社の取り組みと事例を紹介した。

貴田社長は午後の部に登壇。会社概要として、設備とITの知見を兼ね備えることを強みとし、IoTシステムやロボット、自動化装置、制御機器等の販売や導入コンサルティングを通じ、スマートファクトリー化の支援を行っていることを紹介した後、日本で製造業のスマートファクトリー化が進まない理由を3つ提示。

①やりたいことがフワッと漠然としていて、要件定義ができない。そのため投資対効果の算出が難しい②関係者が多く、議論が進みにくい③現場が反発し、プロジェクトが進まない。これらを解決しないと難しいと指摘し、そのためには現場を巻き込んでスモールスタートで始めることが大事とした。そして、スモールスタートのためには①既存設備をそのまま活用、②帳票の自動作成、③低コスト、④カスタム、拡張性の4つの条件をクリアすることが必要であると強調した。

次いで、その4条件をクリアし、スモールスタートを実現する製品として最適生産計画を算出する「生産シミュレーション」、FFT変換で周波数を分析し、機械学習で故障を予知する「予知保全システム」、ローコストで既存設備の稼働監視、帳票レスを実現する「工場見える化パッケージ」を紹介した。

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