富士電機機器制御(東京都中央区)の製品、技術を直接手にとって体感できるコミュニケーションスペース「TECHNO WAVE FUKIAGE(テクノウエーブふきあげ)」(埼玉県鴻巣市)の累計来場者数が、今年6月1日で3万人を突破した。
2012年4月に、約1300平方メートルのスペースに、同社と同社グループの主要製品と最先端技術を披露するショールームとしてオープン。それまであった小さな展示室の頃に比べると、10倍を超える毎年5000人以上の来場者がコンスタントに訪れるようになった。
同社の誇る受配電機器や電気制御機器が常設で直接触れられるところは少ないこともあり、建設会社や電気設備会社の研修や、小中学生の社会科見学などとしても活用されている。
展示方法も毎年リニューアルしており、今年3月には、省工数機器をまとめて見られるようにしたコーナーや、富士電機のIoTへの取り組み状況を紹介するコーナーを設けるなど、最新の話題に対応した内容になるように工夫している。
14年には、同敷地内に新たに開発試験棟「TECHNO LAB(テクノラボ)」をオープンし、実際の試作や試験の様子を見学できるようにした。「製品・技術だけでなく、ものづくりの過程や製品の評価過程の様子も見てもらうことで、使う人からの信頼をさらに高めよう」と始めた。
二つの展示スペースがある富士電機機器制御の吹上工場は、1923年設立の富士電機を支える歴史ある工場であるが、現在は生産・開発・マーケティングが融合した新しい情報提供の場として、商品・ソリューション紹介、顧客とのコミュニケーションを交わす重要なベースとなっている。
なお、見学には予約が必要。