最新技術動向を語る 第4次産業革命(2) 伊本 貴士

人工知能とデータ価値

今話題の人工知能とは何なのでしょうか?

言うまでもなく、人工知能はソフトウェアプログラムです。

通常のソフトウェアは人間がプログラムをした通りにしか動きません。

一方、人工知能は「学習」という行動を通して、動きを柔軟に変えますので、どのように動くか決めるのは人工知能です。

そして、徐々に精度を上げていき、やがて優秀な判断をするプログラムへと変貌します。

つまり、人工知能は多くの間違いを通して反省するのです。

また人工知能はソフトウェアですから計算が得意です。

人間では難しい、何十種類もある大量のデータから、どのデータが目的に合っていて、それぞれどう影響し合っているかという相関関係まで導きだします。

ただし、人工知能プログラムは現時点においてそれほど学習能力が高いわけではありません。

よって、同じ問題に対して何千回、何万回と学習をする必要があります。
そのために、訓練を行うための良質なデータ(=人工知能にとっての血液)が大量に必要になります。

これが、これからの人工知能が主役となる世界において、良質なデータは金銭的価値を持つようになり、データそのものを企業間において有料で取引するようになると言われている理由です。

いもと・たかし
メディアスケッチ株式会社代表取締役。IoT検定制度委員会技術主幹。サイバー大学客員講師。サートプロ株式会社IoT技術講師。メディアスケッチ株式会社にて、IoTの技術コンサルタントとして企業のIoTプロジェクトの企画・推進、ベンチャー企業の育成支援を行っている。また、さまざまな企業と共同で新しい技術を取り入れた製品に関して共同研究開発を実施。サイバー大学、日経技術者塾、サートプロIoT講座などでIoTに関する技術教育を行う傍、全国にて企業のIoT推進や技術動向に関する講演活動も行う。

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