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中央無線電機「営業集中できる体制確立」曳地 夏夫 代表取締役社長

2017年1月から本社事務所を東京・秋葉原から八丁堀に移転し、また、昨年秋には物流機能を埼玉県川口市に移して本社から分離した。16年4月に社長に就任して初めての新年であるが、そういった意味で新年を新生の中央無線電機のスタートの気持ちで迎えている。

3年ほど前の中央無線電機改革プロジェクトで、「あらゆる企業間の電子・電気および、機械関連分野のコーディネータになる」という方針を掲げて取り組んできた。FA・制御機器の市場パイが小さくなりつつある中で、コンポーネンツ販売だけでは価格競争になることから、コーディネータとして取り組むことで、差別化した営業展開が可能になってくる。

今回の移転を機に物流機能を営業から切り離したが、営業部門に経営資源を集中することで、社員が営業に集中できる体制になったと思う。

営業社員がコーディネータとして提案営業ができるように、画像やシーケンサー関係などを中心に、メーカーでの研修や社内での資格制度などを通じてSEの人員を増やしている。また、その他の営業社員もあらゆる機会を捉えて製品研修などに参加するようにしている。

FA・制御機器もユニットで購買する動きが強まってきており、これらに対応していくためには異業種交流などでネットワーク形成し、コーディネートできるような仕組みづくりも重要になってくると思う。

同時に、社内の働き方改革にも取り組んでいる。全社員がひとつの目標に向かってベクトルを合わせていくためにも、業務の効率化などをはじめ、小さな改革を積み重ねながら改良を進めていきたい。

前期は特需売り上げがあったこともあり、17年4月期の売り上げは横ばいで終われるようにがんばっている。